もし、鳥のように空を飛べたら……。そんな夢に人生をかけ人類初の偉業に挑んだライト兄弟、リンドバーグ、アメリア・エアハート。時代を異に活躍した飛行士たちの人生が、時空を超え、重なり合う。

11月24日(土)に開幕するミュージカル「テイクフライト」日本上演のプロジェクトは、構想5年を経て作品を生んだブロードウェーのトップクリエーターチームから、宮本亜門が演出の依頼を受けたことから始まった。その大御所たちをして「ジーニアス(天才)」と言わしめる宮本が、ブロードウェーではまだ舞台化されていないこの作品をどうつくりあげるのか。今秋、日本に先駆けてロンドンで上演されたこともあり、亜門版「テイクフライト」に世界各国から注目が集まっている。宮本は「日本の観客に楽しんでもらえるよう脚本をバージョンアップし、空を飛ぶ喜びや解放感にあふれる舞台にしたい」と話し、ブロードウェー進出も視野に入れているという。

物語の中心人物、女性飛行士であるアメリア・エアハートを演じるのは天海祐希だ。「オケピ!」以来4年ぶりのミュージカル。しかも、主演で世界に名をはせる演出家と初めてタッグを組むとあって、意気込みがうかがえる。「宮本亜門さんの演出を楽しみにしている。美しい音楽を奏でられるよう、『離陸』に向けてがんばりたい」。そんな天海を「みんなを幸せにする女性」と評する宮本は、「天海さんの個性を最大限に生かし、アメリアの強い意志や情熱的な生き方を表現したい」と話している。



失敗してもあきらめず、飛行を試みるライト兄弟。孤独と闘いながら、ひとりで飛ぶことにこだわり続けたチャールズ・リンドバーグ。ありふれた人生を恐れ、自由を求めて空に向かったアメリア・エアハート。異なる時代を生きた飛行士たちの人生が、グライダーの発明者であるオットー・リリエンタールの語りによってつづられ、運命を重ね合わせていく。
リンドバーグ役の城田優は、スケール感のあるドラマチックな音楽に触れ、「メロディーがすてき。楽しんで歌いたい」と話し、リリエンタール役のラサール石井は、「役者の気持ちがぶつかりあう、厚みのある芝居をしたい」とベテランらしい気概をみせる。そのほかにも、オーディションを勝ち抜いた個性的な実力派キャストがそろい、大空に描く夢の軌跡を高らかに歌い上げる。

1932年、女性初の大西洋単独横断飛行に成功し、「レディ・リンディ」(女性版リンドバーグ)と呼ばれ人気を博すが、37年、世界一周飛行の途中に南太平洋で行方不明になる。独創的な発想と果敢な行動力で世界の女性を勇気づけ、女性の地位向上の機運を高めた。
曲芸飛行士を経て民間航空便パイロットになり、1927年、リンドバーグの指示で特別にカスタマイズされたスピリットオブセントルイス号で、大西洋単独無着陸飛行に初めて成功。世界的な名声を得た。
もともとは自転車屋。兄弟が大ファンだったドイツの航空研究家・リリエンタールが1896年に事故死したことを機に、飛行機の研究をはじめる。1903年、人類初の飛行機による有人動力飛行に成功し、飛行機の実用化に道を開いた。
| 演出・振付・訳 | 宮本亜門 |
|---|---|
| 訳詞 | 森雪之丞 |
| 音楽監督・指揮 | デイヴィッド・C・アベル |
| キャスト | 天海祐希、 城田 優、 池田成志、 橋本じゅん、 小市慢太郎、 坂元健児、 今 拓哉、 宮川 浩、 ラサール石井 他 |
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