「クロース・トゥ・ユー(遥かなる影)」「雨にぬれても」「アルフィー」
「サン・ホセへの道」「小さな願い」「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」…。
世代と国境を越え、スタンダードとしていまも奏でられるバカラック・メロディー。
ひとびとのココロをとらえる魔法の音楽を、あなたに。



レノン=マッカートニーと並んで、20世紀を代表する作曲家バート・バカラック。ビートルズのように自ら歌うアーティストではないのに、その名前を聞いただけで「アルフィー」「小さな願い」「恋の面影」「雨にぬれても」「遥かなる影(クロース・トゥ・ユー)」という彼の作った名曲が頭の中で聴こえ始める。また、小西康陽氏による再評価やエルビス・コステロとの共作、大ヒット映画「オースティン・パワーズ」への特別出演なども記憶に新しい。
40年前に作られた彼の楽曲の数々は、同世代の作曲家の作品が"オールディーズ"と呼ばれ懐かしがられるのに対し、いまだ、新しいアーティストたちに歌い継がれ、今日でもTVやラジオ、映画から日常的に流れている。その、時代を超えて愛され続けるバート・バカラックが、新作「At This Time」でキャリア半世紀の時を経て、初の作詞を手掛け、歌にも挑戦。2006年度のグラミー賞を受賞し、77歳にして現役バリバリの《シンガーソング=ライター》が登場した。
そして、記念すべき80歳を迎える2008年、待望の来日公演が決定! 11年ぶり4度目となるステージは、念願のフル・オーケストラ編成が実現する。
最新作のみならず、往年の名曲の数々を引っ提げ、常に次へのステップに挑戦するバカラックの華麗なるライブ・パフォーマンスをたっぷりご堪能ください!

バート・バカラックは、1928年5月12日ミズーリ州カンザスシティー生まれ。すぐにニューヨークへ移り住み、小学生の頃からピアノを習い始める。15歳の時、当時先鋭のサウンド、ディジー・ガレスピーやセロニアス・モンク、チャーリ・パーカーといったジャズのビーバップに触れ、本格的に音楽にのめり込む。音楽理論と作曲法を学びに大学へと進み、ヘンリー・カウエルやダリウス・ミヨーに師事。朝鮮戦争で兵役につくも、長官に気に入られ将校倶楽部でピアノを弾く。この時、慰問先で歌手のビック・ダモンと知り合い、除隊後、彼の伴奏者としてプロの音楽家となる。その後、順調にエイムス・ブラザーズ、イモジーン・コカ、スティーブ・ローレンスらのバックやアレンジを務め、ナット・キング・コールのレコーディングに参加し、気がつくとミュージック・ビジネスのど真ん中にいた。そこで、自分の作品を世に出そうと創作活動に励むが、そう簡単にはいかず、やっとの思いで55年、パティ・ペイジに「キープ・ミー・イン・マインド」が取り上げられる。翌年、ベスト・パートナーとなる作詞家ハル・デビッドと出会い、コンビで作曲活動を開始。57年末からマーティ・ロビンスの「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」とペリー・コモの「マジック・モーメンツ」の2曲が立て続けに大ヒットし、彼らの名前が一躍注目された。同時に、マレーネ・ディートリッヒの常任指揮者に大抜てきされ、世界中を駆け回り、マレーネに紹介される形でバカラックの知名度は上がっていく。
そんな中、レコーディング・セッションでコーラスに参加していたディオンヌ・ワーウィックをハルと共に見いだし、編曲とプロデュースを自ら手掛け、62年「ドント・メイク・ミー・オーバー」でデビューさせ大ヒット。以後、このトリオで「サン・ホセへの道」や「恋よ、さようなら」など33曲ものヒットを放ち、彼女はバカラック最良の表現者となった。
また、映画やステージ音楽でも活躍し、「何かいいことないか子猫チャン」「アルフィー」「007 / カジノ・ロワイヤル」や「プロミセス・プロミセス」で常にアカデミー賞にノミネートされ、67年には本人名義によるヒット曲のセルフ・カバー・アルバムもリリースし、グラミーを受賞。ライブやTVショーなどで、自らアーティストとしての活動を始める。

そしてついに、69年「明日に向かって撃て!」挿入歌B.J.トーマスの「雨にぬれても」が初のオスカーを受賞し、カーペンターズの「遥かなる影(クロース・トゥ・ユー)」も全米No.1ヒットになり、ヒット・メーカーとしてその名を不動のものにする。
そんなノリに乗りまくっていた70年代初頭、曲作りに1年以上もかけたミュージカル映画「失われた地平線」が大失敗し、初めての挫折を体験。20年近いハルとのパートナーも解消して、活動を休止してしまう。しかし、公私共にパートナーとなるキャロル・ベイヤー・セイガーと出会い、81年映画「ミスター・アーサー」主題歌、クリストファー・クロスの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」、ディオンヌ・ワーウィック&フレンズ(エルトン・ジョン、スティービー・ワンダー、グラディス・ナイト)の「愛のハーモニー」と全米No.1ヒットを連発、まるで不死鳥のようにバカラックはよみがえる。90年代以降も、若いクリエーターたちの再評価やコラボレーションを経て、ハルとも復縁、ワールド・ツアーをこなし、いまだ、作詞&作曲&編曲&プロデュース&指揮&演奏&シンガー&アーティストとして現役で精力的に新作を生み出している。
こんな才能は他にない、まるでひとつのジャンルとして《バート・バカラック》が存在しているかのようだ!
坂口 修 (O.S.T.) Osamu Sakaguchi

| 指揮・ピアノ・ ボーカル |
バート・バカラック |
|---|---|
| オーケストラ | 東京ニューシティ管弦楽団、ザ・バート・バカラック・バンド |
| シンガー | ドナ・テイラー、ジョン・パガーノ、ジョシー・ジェームス |
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