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ステージなび

マリア・パヘス舞踊団 | María Pagés Company - I am what I dance

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2006年日本で世界初演された「セビージャ」で見せ付けた、しなやかに伸びる美しい肢体とその圧倒的な存在感。「内からの踊りは神聖であり、同時に冒とく的でもある。そして、私は踊りそのもの」と言い切る彼女が、さらに深化したフラメンコをここに。

フラメンコのメッカ、セビージャに生まれ、香り高いフラメンコと親しみ育ったマリア・パヘス。アントニオ・ガデス舞踊団やリバーダンスといった舞台芸術の粋の中で切磋琢磨(せっさたくま)され、自らのゆるぎなき世界を確立した、現代フラメンコ舞踊を象徴する存在だ。

そんな彼女が故郷へのオマージュとして作り上げ、06年日本で世界初演した「セビージャ」が今回、完全版としてかえってくる。町のシンボル、ヒラルダの塔や祭り、闘牛など、セビージャのイメージが幾重にも交差してみせるマリアのセビージャ。また、昨秋ニューヨークで初演されたばかりの新作「セルフポートレート」は、バレエ界のカリスマとして、また俳優としても活躍を重ねるミハイル・バリシニコフとのコラボレーションから生み出された。

フラメンコの深淵(しんえん)をみせてくれる彼女の舞台は、フラメンコ・ファンのみならず、すべての舞踊ファン舞台芸術ファン必見の舞台だ。

   

マリア・パヘス プロフィール

マリア・パヘスは、セビージャに生まれ、4歳でダンスを始めた。アントニオ・ガデス舞踊団、マリオ・マヤ舞踊団、ラファエル・アギラル舞踊団などで主演ダンサーとして活躍し、1990年自らの舞踊団を設立。最初の作品「ソル・イ・ソンブラ」で、注目の振付家としての名声を瞬く間に獲得した。その後、スペイン舞踊界最高の栄誉ともいえるナシオナル・デ・ダンツァをはじめ、数々の賞を獲得し、1995年には、あのアイリッシュ・ミュージカル「リバーダンス」の主演ダンサーとして、観客を驚愕(きょうがく)させ世界的な人気を得た。その後、カルロス・サウラの映画「カルメン」「恋は魔術師」「フラメンコ」など多数の映画にも出演、2001年、ジョージ・W・ブッシュ アメリカ大統領叙任式パーティーへも招待されるなど多方面で活躍、2006年には「セビージャ」を日本で世界初演公演を行い、好評を博した。

マリア・パヘスは、ダンサー・振付家として、現代フラメンコの発展をリードしてきた先駆者であり、同時に現代もその最前線にたつ、まさに「フラメンコの女王」として牽引(けんいん)し続けている。

〜私たちの愛するセビージャ。絵画の色彩とポエムの抒情〜
―私たちの愛するセビージャが世に送り出したもの

画家であるベラスケス、ムリーリョ、フリオ・ロメロ・デ・トーレス、詩人のマチャード、ガルシア・ロルカ、闘牛士であるクロ・ロメロ、その守護聖女マカレナ、そして俳優であるリタ・キャンシノ(ヘイワース)、「欲望のあいまいな対象」のルイス・ブニュエル。

ただ街という言葉では言い尽くせない街というものがある。時代を経て、街というものを越え、何かもっと違ったものへと変化を遂げたものだ。そういった街は思想となり、生活様式となり、そしてまた憧(あこが)れの形となっていった。それはただ目を閉じて夢想すること、内よりわき出ずる空想にほかならないが。

ローマとその歴史、パリと浪漫主義、北京とその神秘、サルヴァドール・ダ・バイーアと音楽、神聖なるベニス、ニューヨークとエンパイア、そしてセビージャ……。セビージャはそれらすべてとその芸術だ。グラナダの詩人は、「Sevilla para herir(セビージャに心は傷む)」と言うが、私たちの信じているのは「Sevilla para el alma(魂をいやすセビージャ)」だ。魂はグアダルキビル川の川原に憩い横たわり、壮麗なヒラルダ塔に誇らしげに立ちあがる。

寛大なるセビージャは、旅人を魅了し、詩人の一編の詩を、画家の一筆を拒まず、聖母マリアにはその信奉者を、また行きすがるものすべてに涼しいパティオの日陰の安らぎを、北の恋人たちには熱い官能をもたらしてくれる。

美はたいていいつでも、外側から称(たた)えられる。私たちの目指すのは、内から歌い上げる、もっと正確には、私たちが生まれながらにして持っている才能をもって、内から踊り上げることだ。こういった才能をして、神聖でありまた同時に冒とく的でもある恩恵を説明し分かち合おうという試みなのである。

――マリア・パヘス  

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