Rick Nielsen リック・ニールセン/ギター
Tom Petersson トム・ピーターソン/ベース、ヴォーカル
Robin Zander ロビン・ザンダー/ヴォーカル
Bun E. Carlos バニー・カルロス/ドラムス

チープ・トリックが30年前にリリースしたLP帯には、「痛快!ハード・パンチ!!卓越したセンス、奇抜なアイデア、比類なき4つの個性が、今ロックンロール新世紀にきらめく」と書いてある。その魅力をいち早く察知し世界に火をつけたのは、30年前の日本のファンだった。この事実はあまりにも有名なロック史の1ページである。
60年代のブリティッシュ・ポップ、ハード・ロック、パンクをベースにしながら、あふれだしそうな勢いをコンパクトに凝縮特化させた彼ら流のロックンロールは、パワー・ポップ・バンドをはじめとし、のちのバンドに大きな影響を与えた。
昨年の6月に行われたボン・ジョビの武道館公演での1曲目は、なんとチープ・トリックの「I Want You to Want Me(甘い罠)」だった。そして、スマッシング・パンプキンズの武道館公演でも同様に、この曲がカバーされた。彼らにとって、武道館=チープ・トリックなのである。あらためてチープ・トリックのフォロワーたちのあこがれの原点が「at 武道館」にあることを認識された出来事だった。

77年、アルバム『チープ・トリック』でデビュー。まずは日本で発火。同年のセカンド・アルバム『蒼ざめたハイウェイ』、シングル「今夜は帰さない」で、日本で大ブレーク。79年アメリカに逆輸入された『at 武道館』で、ついに本国アメリカへ飛び火して400万枚を売り上げ、一躍アメリカを代表するバンドのひとつになった。
その後もコンスタントにアルバムを発表。80年にはトム・ピーターソンが脱退し低迷期を迎えるが、88年には復帰「永遠の愛の炎」が全米1位を記録。2006年には出身地ロックフォードをタイトルに付した通算25作目の『Rockford』をリリース。ハード・ポップ・サウンドは健在で衰えを感じさせない。今もって現役バンドとして活動を続けていることを証明しています。
07年11月にはNARAS(National Academy of Recording Arts and Sciences)から音楽文化への貢献が表彰される栄誉を与えられた。現在も精力的に全米中で演奏活動を続けている。08年に入り、フェニックスで行われたスーパボウルのイベントにも特別出演。また人気メンズ・ブランド「John Varvatos」の08春夏キャンペーンのキャラクターに採用され、話題を呼んだ。
チープ・トリックは、世界でもっとも多くカバーされたバンドといわれている。シンプルでストレートな曲調にノイズもたっぷり。悪ぶる中にユーモアとひねりがあって、今でも知的好奇心をそそる。チープ・トリック、そしてファンは30年後の4月24日もう一度あの武道館を目指す。

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