2006年6月27日
〜大村崑さんの特別講演を聞き、画期的な公開実験〜
笑いと健康学会
会長 澤田 隆治
「笑い」と「健康」の関係の科学的な解明を目指す、わが国で初めての「笑いと健康学会」(会長・澤田隆治帝京平成大学教授)が、いよいよ動き始めます。
2月の発起人会で設立が決まった同学会は、7月8日午後1時から東京・御茶ノ水の順天堂大学有山登記念館講堂で、設立総会を開くとともに、続いて午後2時半から第1回の研究大会を開催し、本格的な活動に入ります。
研究大会の第1部では澤田会長が学会活動への期待と展望を述べ、事務局からこれまでの「笑いと健康」についての医学的な研究論文の系統的分析について報告します。
第2部は「笑い」が身体にどのような作用をもたらすか、その効果について測定の公開実験を行います。ここでは参加者有志10人に『アクティブトレーサー』と呼ぶ特殊な装置をつけ、日本喜劇人協会会長・大村崑さんの特別講演を聞いたり「お笑い」のビデオ映像を見て楽しんでもらい、そのさいの心拍を測定して自律神経系の活動状態をリアルタイムで解析し、さらにその結果を研究者が分析して直ちに説明するという、画期的な実験に取り組みます。
設立総会への出席は会員に限定されますが、研究大会は無料でだれでも自由に参加できます。また大会後、講堂の地下食堂で開く懇親会にも有料(5000円)で参加できることになっています。
笑いと健康に対する効果を、科学的に明らかにしていくためには、医学、生理学、心理学など、広く異なる分野・領域にわたる研究が必要です。このわずらわしさのために、研究が体系的に進まない大きな原因とされています。しかし現代社会で、健康の中の笑いの意味を科学的に解明することは、人々の生活に大きな成果をもたらすとして「笑いと健康」を科学的、実証的に考えていくための当学会設立となりました。学会メンバーには、お笑いのプロやお笑い作りのプロといったソフトを提供できる人、いろいろなジャンルの医療専門家も参加し、あらゆる角度から笑いと健康を検証していく体制が整いました。今後は基礎医学、臨床医学などの検証実験を行い、医療として科学的な成果をあげることが、当学会活動のねらいです。
これによって、笑いを病気の予防に役立てるだけでなく、病気にかかっている人を笑いによって元気にするのが目標です。さらに将来は、笑いと同じ効果を持つ医薬品開発の可能性まで探ることが学会の希望です。
●澤田隆治「笑いと健康学会」会長の談話
これまで50年間、お笑い作りに携わってきましたが、果たしてこれが世の中の役に立っているのかと思うようになりました。また笑いに携わる人たちの地位向上を常に考えてきました。さらに米国のジャーナリスト、ノーマン・カズンズの著書に出会って、人間の自然治癒力の可能性、笑いとユーモア、生への意欲、笑いと健康の関係に注目するようになりました。最近、笑いが社会生活を健康に送るために重要な役割を持っているとの科学的な指摘もあり、笑いと健康、医療と結び付け、実証する方法を探るため学会を設立しました。
| 笑いと健康学会 | 「笑いと健康学会」事務局 担当:神山吉輝 |
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