「ジビエ・ド・マリ」。バンドをやりたいというのは30年来の夢だったのですが、あるツアーのラスト日に絶叫したら、バンドリーダーでもある斎藤ノブさんがメンバーを集めてくれて、夢が一つかなった。今、楽しくてね。おもちゃをもらった子どもみたいにはしゃぎまくっています。13年前、「印象派」を始めた時に実は私、本当はこんなライブがやりたかったんじゃないかと思うほどです。
そうですね。バンドのボーカルというのが実に気持ちいい。ジャニス・ジョプリンのカバー曲も唄っていますが、昔だったら彼女の曲なんて絶対に無理でした。でもメンバー5人が後押ししてくれるから、今は自然に唄える。その感覚がまた新鮮で。昔ながらの同時録音でレコーディングした時も、みんなで「70年代っぽくていいね」なんてね。ライブも面白い。
集団の中での立ち位置がわからなくて、ひとりがいいとひとり舞台を続けてきたわけですが、今回、バンドと一緒に音を創り上げていく作業を経験し、みんなで一つのものを創り上げていくのもいいなあ、と。とにかく創るというのが私は好きなんだと改めて認識しました。
これもやってみると面白い。工事現場での、照明や美術スタッフとの打ち合わせは舞台演出そのもの。創る作業なんですね。
無理せず、好きなことができているのもあって、日々充実しているのは確か。後輩たちとワークショップも続けているのですが、彼らが育っていくのも楽しい。まだイメージの段階ですが、これからの「印象派」は彼らに出てもらい、創り手に徹してもいいかな、と。いずれにしても今までとは形がずいぶん変わるという予感があります。
常に感動していたいからでしょうね。人生いくつ感動があるかで、終末が決まる!元気でポックリがいいじゃないですか、死ぬ時は。日々を「イイ感じ」で過ごすためにも、いつも感動していたいし、私も感動を与えたい。だから面白いと感じることは何でも参加します。
昔のパリのようなサロンを持ちたいかな。文化交流の空間ね。たくさんの人とこれからは交わりたいな。
サルトルとボーボワールもいいですね。めちゃくちゃ愛し合っていて、自立した関係が。以前、日本には男がいないと豪語し、友人に日本中の男を見たのかと言われ、見た気がするなんて返したりしていた時期もあったのですが。これからは愛にも生きますよ。
もちろん。恋愛は大切。人を愛さなくちゃ。人生は旅しているようなものなので、モノに対する執着はないけれど。貯金も家も何もないけれど、それは平気。人はひとりでは生きていけない今、信じ合える人がいてこそ、人生はよりハッピーになると思います。そう、ハッピーでヘルシーな感じで生きていきたいですね。

1993年から続けているシアターワーク「印象派」。私財を投じ、自分の全人生をかけた挑戦でしたから。
故・伊丹十三監督。インテリジェントがあって、食いしん坊な方でしたね。私、食いしん坊な男の人が好きなんです。好奇心がある証拠だから。後は、ムッシュかまやつ氏。女性では故・白州正子さん。本物の女を目指すなら、やはり白州さん、あこがれです。
ポーランドの現代演劇の作家、タデウシュ・カントールの本は好きですね。彼の舞台、「死の教室」の日本上演を随分前に見たのですが、本当に驚きました。著書にもエネルギーを感じます。「印象派」を創作するうえでも非常に影響を受けています。
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