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ひとインタビュー約束したから心が折れなかった たくさん人の応援でジム開設 第十九回 カシアス内藤さん

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闘う人は自立できなきゃ

――それはジムも自立しなければ駄目ということですね

そう、だって闘う人は自立できなきゃ目標達成しないじゃん。どんなに有名なトレーナーがついても、リングで闘うのは自分ひとり。殴られて痛いのも自分、勝ってうれしいのも自分なんだから。

――とはいえ、最近のボクシング界には自立とは言いがたいスタイルの選手もいます

亀田親子のことかな。俺はね、ジムの選手にはいつもあの子を見習えと言ってるの。あの子はその辺のチャンピオンよりもものすごく練習しているから。パフォーマンスは賛否両論あるけれど、あの練習は見習うべきものがあると言うんです。ただ一つ言えるのは、リングは聖域なんです。あの中でしゃべれるのはレフェリーだけ。真ん中に立てるのは選手だけ。いくらトレーナーでも父親でも、聖域を荒らすことは許されない。そのことだけははき違えないでほしいな。

5年後に、引き分けでいい

――カシアスさんにとっても、その聖域ができたから病気とも闘っていけるんですか

そうなのかもしれないな。やるんだ、今やらなきゃいけないんだという気持ちがあるからね。友人の医者からも、ガンは昔は不治の病だったけれど、今は違う。お前の気持ちが一番大事だと言われたんです。それが免疫性を呼んで病気を抑圧できるんだ、と。俺、その言葉にすごく勇気づけられたよね。頑張って走り続けて、いつか世界チャンピオンをつくるのが俺の仕事なんだ。1日でも長く生きてこの病気に負けないことが俺の闘いなんだってね。

――やっぱり勝つか負けるかですか

いや、引き分けでいいんだ。発病して5年以内に死んじゃったら俺の負け。それ以上生きたらドローでしょ。今発病から2年たった。あと3年たつと俺の息子がプロデビューできる年になる。親の自分が言うのもおかしいけれど、あいつはチャンピオンになる。間違いなく、なる。だから、あいつがプロデビューする時に、俺は現役を引退しようと思ってるんです。俺はまだリングで10カウントを聞いていないからね。だからそれまでは絶対に死ねないんだ。少なくともそれまでは、俺は生きていないといけないんだよ。

(写真)カシアス内藤さん3つの質問
質問1
これまでの人生で最大の買い物(投資)は何ですか?

やっぱりジムだよね。場所を借りるのも大変だったけど、ジムで使うボクシングの道具や事務用品などを揃えるのにも、お金がたくさんかかったもの。

質問2
こだわりがある、という生き方をしていると思う人を挙げてください

内田裕也さんだね。裕也さんはいつでもロックンローラー。よくお会いするんだけど、いつも僕のことや病

質問3
人生に影響を与えた本は?

僕はあまり本は読まないんだけど、一冊だけ何度でも読み返す本があるの。沢木耕太郎さんの「一瞬の夏」。いきづまった時に読むと、自分はこうやってきたんだ、前に進もうっていう力が必ずわいてくる。

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