アロマテラピーの世界には自分が求めている「何か」がある。香りに心揺り動かされた大橋マキさんは、自分の好奇心の嗅覚(きゅうかく)を信じてアロマテラピストになった。心を動かされるものには迷わず突き進んでいく。一方で休みたいときには、自分の心にしたがい何もせずに過ごす。気持ちのメリハリが生き方のペースメーカーになっている。
(文・井上理江/写真・田中史彦)
毎日が新鮮で楽しかった一方、どうしてもぬぐえない違和感があり、テレビ局を退職しました。在職中に興味を持ったアロマテラピーを本格的に学びたくてその後、イギリスへ留学。そこで資格を取得して帰国し、アロマテラピスト、そしてライターとして活動し始めました。
とくに意識したわけではないのですが、おそらくアロマテラピーをずっとやっていて、自然に自分の目が向かうようになったんだと思います。アロマテラピーはまさに植物を使う療法で、自然や気候の影響をすごく受け、環境問題とも切り離せないところがありますから。それとサーフィンの影響もあるかな。
サーフィンが大好きでよく海へ行くんです。海の表情って、行く先々でぜんぜん違うし、面白くてたまらない。とくに好きなのが波待ち。波の違いを感じながら、ぷかぷか浮かんでいるひとときが私にとって最高のリラックス。自分が自然に帰っていくような、神聖な時間です。なのに、時々空き缶などのごみや川からの汚水が否応なく目に飛び込んでくる。「波目線」になると、浜辺からは見えないことが実はたくさん見えてくるんです。いずれにしても、海に浮かぶごみを見ていると、何だか大切なものを汚されたような気がして、とても悲しくなります。
そうです。あと、「素敵な宇宙船地球号」(テレビ朝日)という番組で、生活雑排水で汚染された川の長期浄化計画にかかわったことも大きいです。生活していればどうしてもごみを積み重ねてしまう。でも、みんなが少しずつ意識と行動を変えていけば必ず環境はよくなる。実際、その川は私のふとももの高さまでヘドロに満ちていたのに、みんなの努力によって今ではカワセミが戻ってくるほどの美しい川によみがえったんです。ずいぶん目を開かされましたね。キッチンで使う洗剤にも気を使うなど、私なりにできるエコから始めようと思いました。

1976年神奈川県生まれ。聖心女子大学文学部卒業後、99年フジテレビにアナウンサーとして入社。2001年3月退社後、半年間イギリスに留学し、IFA認定アロマセラピスト資格を取得。現在はアロマテラピストとして病院などで活動するほか、執筆、翻訳、テレビやラジオ出演など、さまざまな分野で活躍中。「素敵な宇宙船地球号」(テレビ朝日/日曜午後11時〜11時30分)、「Happy! Lohas」(BS朝日/金曜午後10時〜10時55分)、「LOHAS SUNDAY」(J-WAVE/日曜午前6時〜9時)のナビゲーターを務める。近著に「日々香日」(サンマーク出版)、「セラピストという生き方」(BABジャパン出版局)など。
2月4日(日)、昨年、中国にパンダの取材に行った模様が「素敵な宇宙船地球号」(テレビ朝日/午後11時〜11時30分)でオンエアされる予定です。ぜひごらんください。その他、大橋マキさんの活動の様子は公式ブログで確認できます。
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