朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ホーム設定

Special Contents ひと

  • インタビュー
  • フロントランナー
  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

記事を印刷
  • バックナンバー

ひとインタビュー人生、それはショータイム! 舞台の「無敵な瞬間」が好き 第五十五回 川平慈英さん

  • 縦書きスタイルで読む
  • ページ1
  • ページ2

原点は中学時代の演劇

――番組の司会など幅広い分野で活躍されていますが、一番の軸になっているのはやはり舞台

役者にかじりついて、これしかできない、という人生にはしたくない。常にいろんな自分の可能性を試したいという思いはあります。でも、じゃあ一番何がやりたいの?と聞かれたら、迷わず「一人ミュージカル」と言う自分がいます。相当シンドイだろうし、きついのはわかっている。でも、僕の人生最大のビッグプロジェクトだと思っています。今45歳なのですが、50歳前には一人ミュージカルを実現したいです。

――そう思うのはなぜ?

親や神様から与えられた才能は誰にでもあると思うのですが、僕自身の才能を最大限に発揮するとしたら、ミュージカル、そこに尽きる気がしているから。生きている証しを残すとしたら、僕はそこなんだろうと。原点は中学時代。小さいころはずっとサッカー少年だったのですが、同時にはまっていたのが演劇でした。英語劇クラブに所属していたのですが、とくに忘れられないのが、中1のとき、みんなの前で演じた「ウエスト・サイド・ストーリー」。キザな言い方ですが、舞台に立って拍手をもらった瞬間、DNAレベルで幸福感、高揚感に包まれた。多分あのとき、体が勝手に自分の存在価値はここにある、と感じたんだと思う。

――そのときの高揚感がからだにしみついている

生きている実感というか、今でもやはり舞台に立つと単純に気持ちいいから、そうなんでしょうね。それと99%きつくても、本番が始まると「今のはとてもいいモメントだな」という、限りなく自分の中で完全な瞬間があるんです。「今、僕は無敵だ」という誰にもとめられない、壊されない、完全無欠の瞬間。その至福の一瞬を感じたくて続けているのかもしれないですね。

妄想大好き

――それにしてもいつもエネルギッシュ。そのパワーの源は?

ふだんはとても地味なんですよ。一人でいる時間も好きで、映画や舞台も一人で観(み)にいくことが多いですし、1日オフになれば、一人で大好きな富士山までドライブして、日帰り温泉に寄って帰ってきたりします。ただ、仕事になると「イッツ・ア・ショータイム!」って感じでオンモードにスイッチをすぐに切り替えられる。とくにミュージカルはお祭みたいなものだし、何でもせっかくやるならエンジョイしたほうが楽しいしね。

――仕事を離れるといろいろ妄想を楽しんでいるとお聞きしました

そう。夜、眠れないときは「想像タイム!」と自分でいろんなことを妄想し、楽しんでいます。たとえば、テレビのニュース風に「世田谷在住の45歳をピンポイントで招集し、今度のサッカーワールドカップに出場することが決定。彼らは3カ月で完全ボディー改造を目指す」と頭の中でつぶやく(笑い)。あり得ないことをあれこれ考えているだけで楽しくて、よく眠れるんです。

――では、これからの目標は?

先ほど話した「一人ミュージカル」を実現すること。あとは心とからだが健康であり、どんな仕事もエンジョイしながらやっていければ十分です。とくに心がずっと健康な人でいたいですね。

(写真)川平慈英さん3つの質問
質問1
これまでの人生で最大の買い物(投資)は何ですか?

「よし、買うぞ!」と一大決心をして購入したのは「エド・サリヴァン・ショー」全巻。8年ほど前、オリジナルのタップショーを作り始めるにあたって、すごく悩みながらも絶対必要だと思って買いました。実際、ものすごくいい刺激を受けました。ビートルズやローリング・ストーンズなどの映像もよかったのですが、いくつか途中に入っている一人芝居のシーンが僕は好きでした。酔っぱらいが酒を飲むところやイスを使って延々と芝居するシーンは何度も観(み)ましたね。

質問2
こだわりがある、という生き方をしていると思う人を挙げてください

こだわりのある人はいっぱいいますが、あえて言うなら三谷幸喜さん。仕事上の自分のルールをたくさん、きちんと持っている人だと思います。どんなに親しくても「さん」づけで敬語で話すし、役者ともなあなあなつき合いはしない。服装にも独自の美学があり、リスペクトしています。

質問3
人生に影響を与えた本は?

子どものころ、SFが大好きでした。中でも光瀬龍さんの「夕ばえ作戦」は五臓六腑(ごぞうろっぷ)がしびれるほど、ワクワクしながら1ページ1ページ読んだ気がします。多分あんなにワクワクして読んだ本はないんじゃないかな。このころから僕の空想癖が始まっているんだと思います。

アンケート 今回のインタビューについて皆様の「声」をお聞かせください。

前のページへ
画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。