そのお陰で、自分は周囲のスタッフに恵まれていることがわかり、感謝の気持ちを持てるようになりました。それに今思うと、あのめちゃめちゃ忙しかった経験が、その後の自分を支えてくれている気がします。あの頃ミュージカルをやらせてもらった時も、睡眠時間もないのに、どんどんラップの音楽テープが家に届いて。俺のほかは舞台のベテランの方たちばかりで、辞退したくても既にチケットは売れてしまっている。追い詰められて姉に電話し「もうだめだ、覚えられない」と泣いたこともあります。「慎吾なら大丈夫」と励ましてもらい、丸暗記して臨みましたが、千秋楽には号泣しました。今も昔も家族には支えてもらっています。
実は俺を担当してくれた美容師だったんです。つきあい出したのは、ちょうど「ふぞろい〜」のパート2の最終回を、俺の家で一緒に見ようと誘ったことから。最後のシーン、「今お前は恋や仕事に燃え上がっているのか?」とみんなでやり取りする山場で、俺のすごい見せ場もあったんです。俺のセリフが終わって「どう? よかったでしょ?」と隣に座っているはずの彼女を見たら、仕事帰りだったせいか疲れて寝ていました(笑い)。
当時、俺が23歳で彼女が19歳。お互いいろいろがんばりたい年齢で、ずいぶんぶつかりましたね。途中1年ぐらい別れていたこともあったけど、7年目に結婚しました。今はものすごく仲がいいですよ。俺が家に帰るのが何時になっても、起きて待っていて話を聞いてくれます。
特に何もしていませんよ。家では汚いジャージー姿ですし。ただ、一歩外に出たらシャキッとしようと、気持ちのメリハリはつけています。広尾に住んでいた時に恵比寿からジョギングした途中で貧血を起こしたことがあって以来、運動も無理にしないようにしています。ただ、乾燥肌なので冬は保湿ローションを体中にたっぷり塗ります。足先からお尻からまんべんなくビショビショに塗るから、1本を3日で使い切っちゃうんですよ(笑い)。
幸運なことに俺は仕事で好きなことをやらせてもらい、それが趣味とも一致しているから楽しいんです。毎年足を運ぶほど好きな甲子園もネタにしているし、テレビ好きが高じて警察ものや火サス(火曜サスペンス劇場)のものまねにつながってね。これはありがたいです。
実は俺もお笑いを封印しようと思った時期はあります。昔からそのネタをやっているから、世間でウケる頃には自分が飽きちゃうんだよね。でも今はむしろ一人芸が楽しくなっているので、50歳、60歳になってもずっと警察や甲子園ネタは続けようと思っています。年齢が上がると動作が鈍くなる可能性はあるけどね(笑い)。
ドラマもいいものはやりたいですよ。「ふぞろい〜」は、パート5をやろうって話もあったんですよ。このままいって50代、60代になったら人生どうなっちゃうんだろう、と一番迷う時期の40代を等身大で演じたかった。今って、大人の男が見られるドラマがあまりないじゃないですか。昔の「俺たちの旅」みたいなストレートで人間くさいドラマがやりたいんです。
交番にいる制服警察官モノね。一人芸ももっとやりたいです。第4弾のアルバムは箱根駅伝かなと言ったら、スタッフにシーンとされちゃったけど(笑い)。いろいろ夢が膨らみますよ。10代、20代の頃は、「獲(と)ってやる!」っていう気持ちがあったけど、50歳手前になって「楽しみたいよね」っていう気分。実はこれ大ファンの矢沢永吉さんのセリフなんですけどね(笑い)。
役者以外にもいろんな分野に挑戦でき、期待してくれる人もいて、好きなことができる自分でいられる。本当にありがたいことだと感謝しています。

車です。特にベンツが大好きで、これまで12台買い替えてきました。これがなかったら家が建っていたかもしれないけど、車の運転が大好き。最近もベンツのAMGのE55からCLSへ買い替えたばかり。ヤナセのショールームのガラスに顔をベッタリくっつけて見入っていたらしいですよ(笑い)。実は奥さんに言わないで勝手に買っちゃったから、しばらく口利いてもらえなかったんです。
ドライブも大好きで今も一人でよくします。そういえば結婚前に、奥さんと大好きな矢沢永吉さんの音楽をかけながらドライブに行って。海辺で「ちょっと降りようか」とカッコつけて外に出たら、テトラポッドから足を滑らせて骨折したこともあったな。
自分ですね。実は4日か5日に一度は美容院に行って髪をカットします。サイドの微妙な部分にこだわっているので、それぐらいの頻度で行かないとだめなんですよ。仕事が詰まっていると、中2日か3日でも行きますよ。この間も静岡でロケがあって、途中で1回帰って来てカットしてまた戻りました。ハワイでロケなんて場合は、2泊4日で帰って来ちゃうぐらいです。
矢沢永吉さんの「成り上がり」ですね。学生の時に読んで感動し、それからずっと永ちゃんファンです。「いつかビッグになってやる」などの数々のセリフがいいですが、自分自身、口には出さないけど心の中にそんな思いはあります。そういうところがないと、この厳しい芸能界を渡っていけないと思う。毎年新人が出てきて、ところてんのように押し出されそうなのを、いかにへばりついていくか、というのが大変なんですから(笑い)。
※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Firefox1.5以上、Macintosh Safari 1.3以上、Firefox1.5以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。