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困難を乗り越えて帰還したはやぶさ

知的な美人だが、ドラマ「結婚できない男」などでのユニークな演技も印象的だった夏川結衣さん。社会派から恋愛物まで幅広く演じる彼女は、意外なほど自分に対して厳しい視線を持っている。そんな彼女が、このたび映画「はやぶさ 遥かなる帰還」で、小惑星探査機「はやぶさ」を取材する朝日新聞の記者を演じた。
(取材・文/田中亜紀子 写真/小山昭人)

――映画「はやぶさ 遥かなる帰還」では、はやぶさを取材する新聞記者を演じました

先ほど試写を見ましたが、あっという間の2時間16分でした。特に宇宙にいるはやぶさに次々とトラブルが発生し、エンジンの使用法を巡って宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究者役である江口洋介さんと、メーカー側の技術者役である吉岡秀隆さんが激しくぶつかり合うシーンからぐっと引き込まれ、最後にはやぶさが帰還するまで本当に面白かったです。このプロジェクトにはいろいろな方がかかわっていますが、それぞれ違う立場で意見を言い合うのは、社会人として興味深かったですね。そして7年もの間、はやぶさにどんなトラブルがおきても、決してあきらめることのないプロジェクトメンバーの姿勢に感服しました。

――はやぶさの映画化のお話がきた時は、いかがでしたか

はやぶさのことは、リアルタイムのニュースで知ってはいたものの、実は私自身あまり詳しくはありませんでした。身近によく知っている方がいて「あの帰還した時の感動を知らないなんて」とお説教されてしまいました(笑)。ちょうどその頃、偶然BS放送でやっていたはやぶさのドキュメント番組を見て、すごく心を揺さぶられたんです。これはタイムリーに知っておくべきだったと反省する一方で、この気持ちをたくさんの人に伝えたいと思うようになり、映画化したい方々の気持ちがとてもよく理解できました。

(写真)夏川結衣さんプロフィール

熊本県生まれ。高校卒業後にモデルを始め、91年ユニチカキャンペーンモデルに。雑誌モデルなどを経て、映画は「空がこんなに青いわけがない」でデビューし、主演した2作目の「夜がまた来る」で第16回ヨコハマ映画祭・最優秀新人女優賞受賞。その後女優として幅広く活躍している。出演ドラマは「青い鳥」「あなたの隣に誰かいる」「結婚できない男」「無理な恋愛」「新参者」など多数。映画は「アカシアの道」、「歩いても歩いても」他。2010年の「孤高のメス」で毎日映画コンクール、ヨコハマ映画祭などで助演女優賞を受賞。

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