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追跡!フロントランナー

信念と自らの行動力を信じて、各界で疾走する「フロントランナー」たちに迫ります。
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第二十五回 ファンタジア・エンターテインメント社長 水澤佳寿子(みずさわ・かずこ)さん 〜北のプロバスケ育てる母親力〜

beフロントランナーロゴbeフロントランナー 2007年3月17日付け紙面から
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転機
「やりたいことの一部」から始まった

バスケットボールのプロショップも開いた。2階を「健康的な」スポーツバーにしたいと考えている=札幌市中央区で

「1年くらい、明るいニートをしていくつもりでした」

育児サービスのコティの経営を退いた後は、ゆっくりと新たな事業の種子を探すつもりだった。いくつかの誘いを「1年後でしたら」と断り続けた。

だから、コンサドーレ札幌の運営会社、北海道フットボールクラブからの話も、断るつもりで聞くことにした。

「商店街をはじめ、中央官庁や大学にまで保育所を設けた彼女は、目の付けどころが違う。その発想を生かす営業力や人脈の広さ、積極性に期待した」

コンサドーレの児玉芳明社長は、起用の理由をそう話す。経営難にあえいでいたコンサドーレにとって、営業のてこ入れは欠かせない課題だった。

児玉社長との会談は、3時間半に及んだ。

「マネジメントではなく、営業なら」

社長として企業を引っ張るエネルギーの10分の1くらいで、地元に貢献できるかも知れない。商工界の一員として、プロサッカーチームの札幌への誘致運動にかかわった経緯もある。コンサドーレの営業をしながらでも、新たな事業は探せるかも知れない。心が動いた。

「主要な株主への根回しは終えた、引き受けてくれないと私も社長を辞する、という児玉社長の言葉が決め手でした」

しばらく考えて、OKした。

ところが、執行役員として入社してから3カ月もたたないうちに、不祥事で解任された取締役の後任をまかされる。思いがけず経営の一翼を担わされた。

経営再建に奔走する中で、スポーツが持つ力の大きさを改めて実感した。公共のハコを使うから地域に必ずお金が落ちる、子どもたちや社会にいいメッセージを届けられるとは、引き受ける前から知ってはいた。

経営再建に奔走する中で、スポーツが持つ力の大きさを改めて実感した。公共のハコを使うから地域に必ずお金が落ちる、子どもたちや社会にいいメッセージを届けられるとは、引き受ける前から知ってはいた。

「でも実際に現場に入って、思っていたよりもっといいと気がつきました」

「やりたいことのほんの一部分」だったスポーツが、「最後の仕事」に変わっていた。

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