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beロゴ2009年4月18日付紙面から
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未知の彼らに

――「木更津キャッツアイ」や「タイガー&ドラゴン」など、大ヒットしたドラマの主役も常に庶民でした。創作を支える源は?

心に響く瞬間というのが誰にでもあるはずです。そう思えないと、この仕事は続けられない。これから僕がどんな作品を作ったとしても、10代、20代の多感な時期に「池袋ウエストゲートパーク」や「木更津キャッツアイ」を見て衝撃を受けてくれた人たちに、それ以上の衝撃を与えるのはなかなか難しいと思うんです。

でも、まだ僕の作品に出合ってない人たちがいる。そのことが、作り手の希望になるし、未知の彼らを裏切らないように努力しようと思います。テレビドラマでも、舞台でも、映画でも、僕がいろんなタイプの作品を作るのは、まだ出合っていない人たちに届くといいなという思いがあるからなんです。

コラム - チェックポイント

純粋ゆえ「変化球」に見える

「自分の決めた型にはめようとせずに、ちゃんと目の前にいる役者を見ている人」

宮藤作品の舞台「七人の恋人」や映画「少年メリケンサック」に出演した俳優の田辺誠一さんは、作り手としての魅力をそう解説する。演じる側の自由な発想を大切にしつつ、偶発的な出来事も取り込みながら、最後は「宮藤さん風の表現に昇華できる」ところが他のクリエーターにない才能という。

俳優であり映画監督である立場から、「役者やスタッフに近い目線で一緒に楽しみながら作っている姿勢は見習いたい」とも話す。

宮藤作品の表現は変化球と評されることが多いが、「彼の感性は純粋で、とてもストレート。ゆがんだ今の世の中から見ると、宮藤さんの表現の方が変化球に見えるけど、実は逆。『恥ずかしい』という基準や美学をちゃんと持っている」と見る。

もし自分の作品に俳優・宮藤官九郎を配役するなら?

「お坊さん。俗っぽい部分もあるけど、すごく純粋で、町内の事件を本人が知らない間に次々と解決していく。近所の小学生には秘密を握られていて頭が上がらない」

(石塚知子)

(更新日:2009年12月01日)

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