
人間の体は、70%が水分で、30%がアミノ酸で作られています。アミノ酸は肉、魚、大豆などのタンパク質が消化され最小単位になったものです。今回は、そのアミノ酸の大事さを知って頂きたいと思います。
私とアミノ酸との出合いは1992年バルセロナ五輪の時です。私は、五輪の正選手である山下佐知子さんと米コロラド州ガニソンへ40日間の高地合宿に行く予定になっておりました。その際、東京大学の先生が、「これはアミノ酸の原末だけど、お肉と同じような物だから、これをスプーン1杯ずつ飲みながらトレーニングやってみて」とお話がを頂きました。そして飲んでみました。この世にこんなにまずくて、臭い物があったのかというくらい衝撃的な味でした。さすが味の素さん、今ではここまで美味しくなりましたが(笑)。通常、30キロ走、40キロ走などのハードな練習をした後は、中3〜4日間ほど疲労を抜かないと次のハードな練習ができません。しかし、アミノ酸を摂った翌日はいつもと疲労感が違っていてハードな練習が繰り返しできるのです。以来ずっと、アミノ酸を摂っています。だから今でも走り続ける事ができているのだと感じています。強い選手というのは、いかに早く疲労を取り除き、内容の濃いトレーニングを多くこなせたかによって、強い体が作られるものだと思います。皆さんも、突然、運動をして翌日、体中が筋肉痛になってしまい、毎朝のウォーキングも、こんなに体がきつかったらやめようって思いますよね。疲れていてはやる気もなくなってしまいます。栄養というのはトレーニングにおいても、健康においても大事な要素です。普段、食事を取る時に何気なくこれってアミノ酸かなと思って摂取してみてくださいね。
(2007.04.23)

谷川 真理(たにがわ・まり)
福岡市生まれ。91年に東京国際女子マラソン、94年にパリ国際マラソンで優勝。92年に都民文化栄誉賞と朝日スポーツ賞等を受賞。現在はタレントとしても活躍中。趣味は料理。2002年にハイテクスポーツ塾を開校。夢は「1億2千万人総ランナー」。流通経済大学スポーツ健康科学部客員教授。

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