朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ホーム設定

Special Contents ひと

  • インタビュー
  • フロントランナー
  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

記事を印刷

「どらく編集委員」通信

  • 「どらく編集委員」通信トップへ
  • バックナンバー

作家の取材 どらく編集委員 荒俣 宏さん

振り込め詐欺の被害が拡大している。わが業界も例外ではないらしく、私が所属する日本文藝家協会でも注意を呼びかけている。協会機関紙によると、最近は「息子さん(だんなさん)が痴漢行為をした」「会社で使い込みをして穴埋めをしなければならない」などと賠償金や示談金を振り込ませる手口がでてきた。また新しい傾向として、98万円と細かく指定してくるケースが目立つようになってきている。これは100万円を超えると金融機関の警戒が厳しくなるためだそうだ。

昨年の被害額128億円のうち圧倒的に被害者が多いのが東京で、全体の25%の36億円。これは大阪の8285万円の30倍以上で、どうやら「都民はお人よし」ということらしい。とにかく、一度電話を切った後で、必ず本人に連絡を取り、事実を確認すること。そして事実が確認できないときは、絶対に振り込まないこと。ナルホド、ナルホド。

・・・っと、この先を読んでたまげてしまった。

「小説家として『騙される』自分を承知しながら詐欺犯に応対する以外は、これを参考に、くれぐれもご注意いただきますように」!!!さすが作家の機関紙である。身を挺(てい)して取材を極めるということか。

しかし、私はもっとすごい取材をやった人を知っている。「失踪日記」で今年の手塚治虫文化賞を受賞した吾妻ひでお先生だ。まんが家のいしかわじゅんさん曰(いわ)く、「しばらく見ない間どこへ行っていたのかたずねたら、ホームレスをやっていたという。結果的に『失踪日記』のための取材になった」。これぞ究極の取材旅行だ。

(2006.10.30)

荒俣 宏

プロフィール

荒俣 宏 (あらまた・ひろし)

1947年生まれ。慶応大法学部卒。博物学者であり、小説家・翻訳家。「世界大博物図鑑 第2巻 魚類」でサントリー学芸賞。ビブロマニア(書籍蒐集マニア)としても有名。ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」の解説を務めた。

画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。