
ゼロ金利解除から1カ月がたち、銀行各行の定期預金金利の引き上げも落ち着いてきました。昨年までは1年もの定期預金金利が0.03%だったので、考える気にもなりませんでしたが、今では1年ものの定期預金で、大手行だと0.25%、ソニー銀行では0.65%と、かなりの金利がつくようになっています。
そろそろどこに預けるのか考えなければいけません。問題は銀行間の差だけではありません。預入期間を10年にすると、大手行では0.75%、ソニー銀行だと1.079%とさらに高い金利がつきます。また、満期を銀行側の都合で延長・短縮することができたり、投資信託や外貨預金と組み合わされていたりする「仕組み預金」を各行が最近売り出しています。こうした預金のなかには、1.5%以上の金利をつけているもの登場してきています。
ただ、私は、とりあえず1年以下の定期預金で回しておくのがよいのではないかと思います。なぜなら、日銀が年内にも再度短期金利を引き上げてくる可能性があるからです。半分くらいのエコノミストが、年内の再利上げを予想しています。
もし、再利上げになったら、高い金利の預金に預け替えたくなるのが人情ですが、普通の定期預金の場合、中途解約すると金利は激減します。仕組み預金の場合は、原則中途解約できないものが多く、もし強引に解約すると元本割れする商品も多いのです。金利は上昇傾向とみられるので、とりあえずはあまり期間の長くない定期預金で回しながら、利上げのチャンスを待つべきでしょう。
(2006.08.28)

森永 卓郎(もりなが・たくろう)
1957年生まれ。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。80年に東大経済学部を卒業、日本専売公社(現日本たばこ産業)、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て現職。

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