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「どらく編集委員」通信

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還暦まではアイドリング どらく編集委員 森永卓郎さん

2月11日に、横浜ブリキのおもちゃ博物館館長を務める北原照久さんの還暦パーティーが、横浜で開かれました。

会場では、北原さんの人生の歩みをまとめたVTRが流されましたが、一番驚いたのは、北原さんが50代になってから始めたエレキギター、ゴルフ、サーフィンのすべてが、一流と言えるレベルにまで達していたことでした。特にエレキギターは、ワイルドワンズや加山雄三さんとジョイントができるくらいの腕前にまで上達しています。

北原さんは、以前から「60歳まではアイドリング期間」と言っていました。50歳までは、がむしゃらに働き、50代は仕事のペースを落として、人生を楽しむ技を身につける。そして60代になったら、それを活かしてゆったりと人生を楽しむのです。

パーティーの参加者からは、「北原さんのような歳の重ね方ができたら最高ね」という声があちこちから聞かれました。私もそう思います。

もちろん、ゴルフやサーフィンができたからと言って、それだけで幸せになれるわけではありません。一番大切なのは仲間です。北原さん自身が「僕はずっと古いモノを集めてきたんですけど、こうやってたくさんのみなさんが来てくれると、僕はヒトも集めちゃったのかなと思います」と挨拶をして、笑いを誘っていましたが、その言葉通り、パーティーは、昼の部、夜の部合わせて500人もの北原さんの仲間が集まっていました。松沢成文・神奈川県知事や中田宏・横浜市長、石坂浩二さんなど有名人もたくさん集まっていましたが、とても素敵だったのは、そのなかに音楽の仲間がたくさんいたことでした。中尾ミエさん、森川由加里さん、杏里さん、山崎ハコさんなど、ゲストの歌手のみなさんが披露する歌声も素晴らしかったのですが、うらやましいなと思ったのは、北原さん自身が仲間と奏でる音楽でした。音楽というのは、いつまでも色あせることがなく、音楽のある生活というのが本当に楽しそうなのです。

振り返ってみると、ギターに熱中した時代は、もう30年も前になってしまいました。しかし、60代の人達が昔と同じ音色で楽器を奏で、歌っているのを聞くと、「自分にも、まだできるのではないか」と思ってしまうのです。幸いわが家には息子のギターがあります。もう一度ギターを弾いてみようかなと思ったのです。

(2008.02.25)

森永卓郎

プロフィール

森永 卓郎(もりなが・たくろう)

1957年生まれ。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。80年に東大経済学部を卒業、日本専売公社(現日本たばこ産業)、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て現職。

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