他人同士が同じ屋根の下で暮らすルームシェアを選ぶ若者が増えています。生活上のルールを守れば、仲間も増えるし、1人で借りるより費用が安く済むのも魅力。仲間探しや長続きするこつを聞きました。
会社員の男性(38)は08年1月から都心の2LDKのマンションで、元同僚の30代男性と同居している。
本来の家賃は月23万円。男性の負担は光熱費込みで月10万円と半分以下だ。同居人の方が個人スペースが広く、洗剤などの日用品は男性が買っているためだ。勤務先まで約30分。「この立地でこの家賃はひとり暮らしでは無理」と言う。
最初の頃は「ボーナスが出たらひとり暮らしを」とも考えた。「静かな郊外に住みたい」という気持ちや、同居人が掃除や洗濯をほとんどしないという習慣の違いがあったからだ。
だが、いまは「当分、このままがいい」と思っている。同居人を通じ、友人の輪も広がった。生活習慣の違いも、その人らしさと思えば気にならなくなった。「他人の色々な部分を受け入れられるようになった」
東京都の会社員の女性(26)は「1人で借りることにメリットはない。人と一緒なら、普段は住めない家に住める。知らなかった世界の人たちとも知り合える。旅行と同じ感覚です」と言う。
06年9月に上京後、ほとんどをルームシェアで過ごしてきた。すべてインターネットの仲間募集掲示板で見つけた。希望の地域や家賃を探し、実際の物件と条件、相手の人柄が折り合えば、移り住む。北区と横浜市でのシェアを経て、5カ月前から港区のマンションで、家主の会社員女性(37)の部屋に、光熱費込み9万円で暮らしている。
光熱費込みで月額を決めた方がトラブルが起きない▽女3人のシェアよりは2人の方がいい▽緊急時の連絡先や生活のルールは書面にする▽すぐに出て行けるよう荷物は常に軽トラック1台分――。3年近くの経験で得た教訓だ。
ルームシェアを選ぶ人は年々増えているようだ。アクセス数が最多といわれる募集掲示板「ルームシェアジャパン」には、「シェア仲間を求む」「部屋を貸したい」など月約1800件の新規登録がある。掲示板の管理人で「ルームシェアする生活」の著者あきゆうきさんは「05年のNHKドラマ『ルームシェアの女』で一般に広まったようだ」と話す。海外生活でシェアを経験した若者の増加や、不況も背景にあるようだ。「海外では、独居老人と学生という形態も珍しくない。生涯ルームシェアというのもいいと思う」
ルームシェア用の物件を取り扱う業者も増えてきた。UR都市機構が「ハウスシェアリング制度」を設けているほか、シェアが可能な物件ばかりを集めた「シェアナビ」というサイトもある。
ただ、他人との共同生活だけに、生活習慣の違いや金銭面での行き違いで、仲が悪くなることがある。ルールはしっかり、価値観は寛容に、が大切だ。
東京・錦糸町の駅にほど近い3DKのマンションに、夫と2人で暮らしています。いまは元気ですが、この先、年を取るほどに病気などで様々な経費がかかったり、月十数万円の年金が目減りしたりするのではないかと不安を感じています。この先の老後を安定して暮らすために、自分たちの死後は自宅を地方自治体に購入してもらい、その収入を前もって生前の生活費にプラスする、という制度があれば、と思います。もしないのであれば、切に実現を望みます。
(東京都 主婦 65歳)
6月20日(朝日新聞朝刊。どらくでは6月22日更新分)に掲載された大阪府の女性(71)の方へ。私も一人娘です。40代初めに私の両親、夫、子どもの7人で暮らし始めました。折り合いがつくまで3年はかかりました。義母やご両親の介護でご苦労されたとは大変でしたね。娘さんとよく話し合ったほうがいいですよ。自分では娘に迷惑かけたくないと思っていても、一人娘は「最後は親と暮らすもの」と考えているものです。それぞれの家族のそれぞれの選択が「正解」だと思います。同居でなくても、終のすみかは娘さんがすぐに行ける範囲がいいですよ。
(茨城県 主婦 55歳)
(更新日:2009年07月06日)
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