
スポンジケーキとカスタードクリーム、ホイップクリーム、季節の果物を重ねて作る「トライフル」は、イギリスの家庭ではごく一般的なデザート。直訳すると「ありあわせのもの」という意味になるそうです。
今回は、スポンジケーキのかわりに市販の抹茶カステラを使いました。フルーツは、抹茶カステラのグリーンとカスタードクリームのクリーム色とコーディネートして、緑鮮やかなキウイフルーツとバナナをのせてみましたが、「ありあわせ」ですから、好みの果物にかえてもて構いません。いちごやブルーベリー、ラズベリーなどをたっぷりとのせた、ベリーのトライフルもおいしいもの。
カスタードやホイップクリームに、キルシュワッサーなどの洋酒を加えると、大人の味になります。
大皿に盛り付けて、ホームパーティーのデザートにいかがですか?


卵黄に砂糖を加えたら、泡だて器でしっかりと混ぜましょう。もとは濃い黄色をしていますが、泡立てるにつれて、写真のように、白っぽく変化します。

カスタードクリームができたら、いったん鍋からボウルに移し、ぴったりとラップをかけます。ボウルの底を氷に当てて、完全に冷ましてから冷蔵庫に入れます。

冷蔵庫から取り出したばかりのカスタードクリームは、写真のように固まっています。へらを使って、やわらかなクリーム状になるまでよく混ぜてから使ってください。
キウイフルーツの原生地は、中国長江中流域の山岳地帯とされています。中国名「ミーホウタオ(サルの顔に似た果物という意味)」、和名「チュウゴクサルナシ」、英名「チャイニーズ・グーズベリー」、世界共通の名前は「キウイフルーツ(これは、もとは商品名とか)」。
あなたはキウイフルーツのことを、「キウイフルーツ」と言いますか。それとも「キウイ?」
たいてい「キウイ」でしょうね。ところが、「キウイ」はニュージーランドにだけ生息する鳥の名前ですから、英語ではちゃんと「キウイフルーツ」と言わないと、たぶん通じないでしょう。
なぜキウイフルーツかというと、姿がキウイに似ているから。キウイは、生きた化石とも言われる、ニュージーランドの国鳥です。夜行性で、夜に雄がキーウィーと鳴くので、キウイなのだそうです。
キウイフルーツの種子を中国から持ち帰って栽培しようとする試みは、以前からありました。19世紀末には英国が、20世紀に入ってアメリカが試みています。でも、なかなかうまくいきませんでした。そのなかで成功したのが、ニュージーランド。1906年に中国から導入、1910年に初めて実をつけ、20年代には「ヘイワード」などいまも主力となっている品種が発見されたのです。それから盛んに栽培されるようになり、世界中の人がこのフルーツをニュージーランドの珍鳥の名で呼ぶようになったわけです。

松田万里子(まつだ・まりこ)
金沢市生まれ。藤本憲一氏に日本料理を、植田絢子氏に洋菓子を学んだ後、ベターホーム協会料理教室で講師を務める。1995年より、自宅で料理教室を主宰。
味には妥協することなく、「どんな方にも、できるだけ作りやすいように」と考えられた料理には定評がある。
著書:「10分でできる! 野菜のおかず」(文化出版局) 「10分でできる! 魚料理」(文化出版局) 「フライパンで切り身魚料理」(文化出版局)ほか。
(更新日:2008年01月24日)
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