
春先はまだまだ温州みかんのおいしい季節です。
カロテンやビタミンC、食物繊維などが豊富なことで知られる温州みかんですが、最近、カロテンの仲間で発がん防止作用のある「クリプトキサンチン」が多いことも分かり、ますます注目されています。
価格も安く、最も味がよい旬の時期に、たくさん食べていただきたいものです。
そのまま食べるのに飽き足らなくなったら、金柑酒入りのシロップに漬け込んで、マリネにしてみませんか?とってもカンタンに作れる、素敵なデザート。まとめ買いしたときや1箱どっさりいただいたときに、覚えておくと便利なレシピです。

金柑酒のシロップに輪切りのみかんをつけたら、少なくとも30分は寝かせて、しっかりとシロップをしみ込ませましょう。漬け込んだみかんのマリネは、常温でいただくよりも、冷蔵庫に入れてしっかりと冷やした方が美味。
←漬け込む時間は30分以上。ミントの葉を散らして、さわやかな仕上がりに。
中晩柑のひとつ「デコポン」
温州みかんが出回るのは3月までですが、デコポン、伊予柑、ポンカン、八朔、甘夏、温室みかん…というように、時期が重なりながら、一年中食べられるかんきつ類。食べ頃カレンダーをつくってみると、図のようになります。
このうち、今ごろ出てくるかんきつは「中晩柑(ちゅうばんかん)」と呼ばれますが、これは中生(ちゅうせい)と晩生(ばんせい)を合わせたことばです。中生かんきつとは1月から2月上・下旬にかけて収穫するもの、晩生かんきつはそれ以降に収穫するものをいいます。ただ、栽培地域によって収穫期が異なることなどから、区別せずに中晩生かんきつ、これを縮めて中晩柑というわけです。
10月から出てくる温州みかんは早生(わせ)ですが、温室で作られるものは、早生とか、中晩柑とはいいません。自然に栽培したものの収穫期を指すわけです。また、早生を「わせ」と読むなら、中生は「なかて」、晩生は「おくて」と読みそうですが、習慣的に「ちゅうせい」「ばんせい」というのだそうです。
中晩柑には、具体的には、デコポン、伊予柑、八朔、甘夏など。「はるみ」や「せとか」など、新しい中晩柑も見かけるようになりました。味はもちろん、色や姿もバラエティに富んでいますから、この季節にいろいろ楽しみたいものです。

松田万里子(まつだ・まりこ)
金沢市生まれ。藤本憲一氏に日本料理を、植田絢子氏に洋菓子を学んだ後、ベターホーム協会料理教室で講師を務める。1995年より、自宅で料理教室を主宰。
味には妥協することなく、「どんな方にも、できるだけ作りやすいように」と考えられた料理には定評がある。
著書:「10分でできる! 野菜のおかず」(文化出版局) 「10分でできる! 魚料理」(文化出版局) 「フライパンで切り身魚料理」(文化出版局)ほか。
(更新日:2008年02月21日)
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