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フルーツフル・サンデー

燃える太陽のしずく カクタスペア フルーツフル・サンデー

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「カクタスペアがやっと入荷しました」と東京青果の大石富出実さんから連絡が入りました。

カクタスはサボテン、ペアは“pear”でふつうは「西洋なし」のことをいいますが、果物の代名詞にも使われる言葉ですから、カクタスペアで「サボテンの実」という意味です。

新顔フルーツ登場

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うちわサボテンの実

カクタスペア

「カクタスペアは、よくサボテン園でみかける、“うちわサボテン”ってありますよね。平たいうちわのような形をしたサボテン。あの実なんです」と大石さん。

「今日のカクタスペアはカリフォルニア産。原産地は南米メキシコですが、品種がたくさんあって、アメリカ大陸のいたるところで見られるそうです」

コロンブスがアメリカ大陸を発見して、スペインに持ち帰ったものの中に、サボテンがありました。ヨーロッパの人たちは、この不思議な姿の植物にとても興味をそそられたに違いありません。またたく間に南ヨーロッパ一帯に広がり、16世紀半ばまでにはイタリアの王宮の庭によく植えられるようになったといいます。

ちなみに、いま、ヨーロッパでのカクタスペアの主な産地はシチリアです。

ふつうカクタスペアの表皮には細かいトゲが生えていて肌を刺すので注意するように、と書いてあるのですが、この“アンディボーイ”のカクタスペアは、トゲのないタイプ。でも、素手でさわっているうちに、ちょっとチクチクしてきました。

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皮は厚くむきます。表皮から3〜5ミリのところまでが皮らしく、うまくはがれてくれます。中は真っ赤な果肉。味は、見た目から想像するのとは違って、あっさり系の甘さです。タネも食べられると書いてありましたが、とても固くて、気になりました。

「果肉が白いタイプもありますが、赤いほうが人気があります。やはり印象が強いからでしょうね」

「昔、<砂漠は生きている>という、ディズニーの映画があったのをご存じですか」と、大石さんに聞いてみました。

「イヤ、知らないなぁ」

1953年に作られた映画ですから、知らなくても当然かもしれません。

「<砂漠は生きている>は動物のドキュメンタリー映画ですが、その中に、動物たちがサボテンの実を食べているシーンがあって、口を真っ赤にしていたそうです。それは血ではなく、赤いカクタスペアを食べていたからではないか、というんです。あり得ますよね。『図説・世界のくだもの366日事典』(講談社α文庫)という本に出ていた話です」。

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日本人のフルーツの食べ方は生が主ですが、欧米ではいろいろな使い方をします。カクタスペアも生で食べるだけでなく、ジャム、ジュース、シロップ、お酒、ソフトドリンク、フルーツキャンディ…などなど。サラダやデザートの材料にも使われます。また、種から油をとったり、糖尿病や肥満などの調合薬に使ったり、染料としても使われているようです。

お話:大石富出実 まとめ:クサマヒサコ

参考図書:『図説・世界のくだもの366日事典』講談社α文庫

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新顔フルーツを紹介してくれる大石富出実さん
東京青果株式会社営業本部副部長

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