「今回はサポテです」と東京青果の大石富出実さんから電話をもらいました。
調べたら、“サポテ”と呼ばれているフルーツ、実は違う品目品種のものがいくつかあるそうです。
「サポテは当然ですけれど、サポーテ、サポジラ、ミドリサポテ、メキシコサポジラ、シロサポテ。みんな、サポテで通じるんですってね。このサポテはどのサポテでしょうか」と聞きましたら、「ホワイトサポテですね」と大石さん。
カスタードクリームのようななめらかさ
ホワイトサポテの原産地はメキシコ東部から中央アメリカ、コスタリカにかけて。この辺には自生していますが、栽培ものもあり、ニュージーランドや南アフリカでも経済栽培されています。
「このホワイトサポテはカリフォルニア産。州の南部のほうで栽培されています。メキシコに近いですからね」と大石さん。
カリフォルニアには、1810年頃にキリスト教フランシスコ会の修道僧によってもたらされたのだそうです。
箱を開けると、果皮の色が緑色から淡い黄色までいろいろ。貼ってあるシールには「少しやわらかくなったら食べる」と書いてあります。熟すと、緑色からクリーム色に色づいて、やわらかくなっていくわけです。
緑のうちも甘いのですが、果肉は白く、とてもかたい。食べごろのホワイトサポテは、皮をむくと果肉の色もやや色づき、アボカドをむいているようになめらかです。食感は、「カスタードアップル」という別名にふさわしくクリーミー、味も未熟なものに比べて格段に甘くなります。ただ、熟しすぎるとおいしくないので、食べごろを逃さないようにすることが大事。
タネは1〜6個。大きな丸いタネが1個、未成熟な薄いタネがいくつか入っていました。 箱の中のホワイトサポテを計ってみたら、直径6〜8センチくらい、150グラム前後ありました。形は、左右対称のものはなく、ちょっと歪んだ球形。ごく薄い皮脂に覆われています。

ちなみに、「サポテ」という名前で呼ばれているフルーツには、いくつか種類があります。

なぜそんな紛らわしいことになったかというと、たとえば、ホワイトサポテとブラックサポテ。ホワイトのほうはミカン科、ブラックはナシ科なのですが、これは「サポテ」の語源が、アステカの言葉で「やわらかくて甘い果実」を意味する“tzapotl”から来ているからではないかという説。また、『図説・世界のくだもの366日事典』(講談社+α文庫)には、“サポテ”と呼ばれる果実にはアカテツ科のものが多いため、アカテツ科の学名「サポータ」が通称になったものらしいという説が紹介されていました。
お話:大石富出実 まとめ:クサマヒサコ
天野秀二著『図説・世界のくだもの366日事典』講談社+α文庫

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東京青果株式会社営業本部副部長

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