
4月下旬のフルーツは小玉スイカ。東京青果の大石富出実さんに紹介してもらいました。
「ふつうのスイカは7月から8月がピークですが、小玉スイカはこれからが旬です。大玉スイカと比較すると、大田市場での年間の取扱量は、大玉の1割から2割の間ぐらいではないでしょうか」
ただし、大玉スイカは年々減少傾向ですが、小玉は増えています。
「大玉は1個買って帰るのもたいへんだし、冷蔵庫にも入らない。家族が少なくなっていますから、食べきれない。そこで、小玉が出てきたわけですが、最初は食味の点であまり評価がよくなかったですね。それが“紅こだま”という品種が出て、味も大玉に負けないというので人気が高くなりました」。

これは、「まなむすめ」という新しい品種。群馬県産JA藪塚本町産です。
「大田市場での小玉スイカの取り扱い量は、茨城県がトップで、群馬県、千葉県、山形県と続きますが、小玉スイカなら藪塚というくらい、ここはよく知られた産地なんです。藪塚では昭和40年(1965年)頃から小玉スイカの生産を始めたそうです。水はけのよい土壌と日照に恵まれているので、いいんでしょう。“紅こだま”が主力品種ですが、この“まなむすめ”は果肉がシャキッとしている新しい品種というので、注目されているようです」。
箱には、エコファーマーのマーク。「土づくり、化学肥料低減、化学農薬低減を一体的に取り組み、持続性のある環境保全型農業を行なうプランを、都道府県知事に提出して認定を受けた」生産農家の愛称です。

“まなむすめ”を計ったら、1.3キログラム、直径14センチ。確かにまるごと1個、冷蔵庫の野菜室に入ります。
包丁を入れると、それを待っていたかのように、パリッと割れました。スイカの香りが広がって、薄い皮の際まで赤い実がはち切れそうに入っています。甘く、水分たっぷりです。
お話:大石富出実 写真と文:クサマヒサコ

(更新日:2008年04月17日)
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