
食物繊維の少ない食事や運動不足、ストレスが続いたり、朝トイレに行くのをがまんしたりする生活が長く続くと便秘しやすくなるものです。そんなときは、大腸のぜん動運動を高めるツボが役立ちます。鍼灸師の赤司洋子さんにアドバイスしていただきました。便秘薬に頼る前にお試しください。

大腸は伸びたり縮んだりのぜん動運動を繰り返して、便を徐々に肛門まで送っていきますが、このぜん動運動が起こりにくくなると便秘になります。ぜん動運動が起こりやすくするには、おなかにある天枢と大巨のツボを使うと効果的です。
大腸は、自分の体でいうとおなかの右下から上へ、左横へ、左下へと時計周りに便を移動させます。したがって、後にご紹介するおなかマッサージは、この方向に行うのがポイント。血液循環がよくなって、大腸の運動を活発することができます。また、腹筋が働き始めると、便を押し出したり、いきんだりする力も高まって、快便につながります。
おなかのツボを押すときは、強すぎず弱すぎずの気持ち良い力が適切です。使うのは、人さし指、中指、薬指をそろえた3本の指先。指を左右同時に使うか、片側ずつ両手を使っても心地よい刺激になります。
座った姿勢でおなかを指圧するとき、大事なのはおなかの力をぬくことです。リラックスした体勢をつくったら、吐く息に合わせてゆっくりと圧をかけていきます。
温めることも、心地よい刺激になります。ツボの刺激道具として今回ご紹介するのは、ヘアドライヤーです。ヘアドライヤーの皮膚から10センチ離したところから温風を当てます。そして熱くなったら温風を遠ざける、これを何回か繰り返し、ツボを温めます。血液循環をよくしたいときには、もってこいの方法です。火傷しないように注意しましょう。



天枢【てんすう】
へその両わきで、指はば3本分左右にいったところ。
大巨【だいこ】
へそのななめ下。指はば2本分のところ。とくに左大巨が有効。
手三里【てさんり】
肘を曲げたとき、肘の外側にできるシワの先端から指はば3本分、手首に寄ったところ。

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