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2008年4月から、「メタボ健診」が義務付けられたこともあり、メタボ予防に役立つ商品や情報がますます注目を集めています。そこで、このコーナーでは、“脱!メタボ生活”の助けとなる新商品や話題の商品、メタボに関する調査・研究結果など、耳よりニュースをお届けします。食生活ジャーナリストや管理栄養士による解説、日常生活にどう役立てたらよいかなどのアドバイスもあわせてご紹介します。
内閣府は平成20年(2008年)2月28日から3月9日にかけて、全国の20歳以上の男女3,000人を対象に、個別面接形式での「食育に関する意識調査」を行った。
その中で、「メタボリックシンドロームの認知度」と、「メタボリックシンドロームの予防や改善のための食事・運動の実践度」を聞いたところ、次のような結果となった。
メタボリックシンドロームという言葉やその意味を知っていたか聞いたところ、「言葉も意味も良く知っていた」人は58.5%、「言葉も知っていたし、意味も大体知っていた」人は29.1%という結果になった。これらをあわせると、「意味まで知っていた」という人の割合は87.6%にのぼり、平成19年(2007年)の調査結果(「意味まで知っていた」人77.3%)に比べ、大幅に上昇した。
「意味」は問わず、「言葉は知っていた」人の割合は、96.2%(「言葉も意味もよく知っていた」58.5%+「言葉も知っていたし、意味も大体知っていた」29.1%+「言葉は知っていたが、意味はあまり知らなかった」6.9%+「言葉は知っていたが、意味は知らなかった」1.7%)。これも前回調査の91.8%を上回った。
また、「言葉も意味も知らなかった」という人の割合は、前回の8.2%から、3.8%に減少。
いずれの結果をみても、メタボリックシンドロームの認知度が相当あがっているということがうかがえる。
メタボリックシンドロームの予防や改善のために、適切な食事または定期的な運動を継続的に実践しているかを聞いたところ、「実践して、半年以上継続している」と回答した人は30.3%。
これを性・年齢別にみると、男性では70歳以上が46.8%、女性は60〜69歳が45.7%と最も多く、最低はいずれも30代(男性16.2%、女性12.7%)であった。

各グラフ資料出典: 内閣府 共生社会政策統括官 食育推進担当ホームページ
「食育に関する意識調査」の結果について」(PDF:365KB)
今年からメタボ健診が始まり、食品や健康機器など、メタボ対策をうたった商品も数多く登場しています。その影響もあってか、メタボの認知度は年々高まってきています。
メタボ予防のための食事や運動の実践度は、健康を気にしている60代、70代では高いのですが、30代ではずいぶんと意識が低いのが気になります。
わたくしはこの調査結果を見て、男性が短命化してきている沖縄の現状を思い浮かべてしまいました。長寿県として知られる沖縄ですが、長寿一位をキープしているのは、女性と、男性ではお年寄りだけ。35〜44歳の男性の死亡率は、全国でも最下位なのです。
この世代は戦後生まれ。第2次世界大戦後、米軍の施政下にあった沖縄は、本土より食の欧米化が早く進みました。ちょうどポーク缶やステーキ、ハンバーグなどが出回った時期に育ち、とくに男性は社会に出ると外食の機会も増えるため、動物性脂肪や塩分の摂取量が増え、生活習慣病が増加したと考えられます。また、鉄道や地下鉄がない沖縄では(モノレールはできましたが)、移動はもっぱら自家用車で、運動不足にもなりがち。
今後、こうした状況が沖縄だけでなく、日本全体に広がるのではないかと心配しています。沖縄を教訓に、若いうちからの食生活の改善、運動の習慣化を心がけていただきたいものです。
(食生活ジャーナリスト 岸 朝子)
1923年、東京生まれ。女子栄養学園(現・女子栄養大学)卒。「食」に関する職業をと、32歳のときに、主婦の友社に入社。料理記者としてのスタートをきる。その後、女子栄養大学出版部に移り、月刊誌『栄養と料理』の編集長を10年間務める。1979年、料理専門の編集プロダクション「エディターズ」を設立。料理や栄養に関する雑誌や書籍を多数企画、編集する。1993年より、CX系「料理の鉄人」の審査員を務め、的確な批評と、「おいしゅうございます」の言葉が評判になる。
1997年、(財)日本食生活文化財団より、わが国の食生活の進展に寄与したとして、食生活文化金賞を受賞。1999年、オーストリア政府から、オーストリアワインに関する活動を認められ、バッカス賞を受賞。2006年には、フランス食文化の普及に努めた功績が認められ、農事功労賞シュヴァリエを受賞。
主な著書に、『岸朝子の元気ごはん』(文化出版局)、『日本の食遺産』(ワニブックス)、『東京五つ星の手みやげ』(東京書籍)など多数。



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