今、飲む酢がブームだという。昔から健康にいいと言われてきた食酢だが、最近は研究が進んで、さまざまな健康効果がわかりつつある。ふだんの生活に飲む酢をどう取り入れたらいいのか、食酢の健康効果と効果的な飲み方についての情報をお届けしよう。
2006年6月、東京・新橋駅の構内に、これまで牛乳スタンドだったスペースが改造され、「黒酢バー」がオープンした。立ち飲みスタイルで、気軽に黒酢ドリンク類を味わえる店だ。
飲んだときに思わず顔をしかめてしまう、鼻にツンとくるあの黒酢を飲むってこと? たしかにあの黒酢を飲ませるバーに違いないのだが、1日およそ1000人の利用者がある。新橋という土地柄もあって、6割が男性で、40代後半以降のカラダのことを気にするサラリーマンが多いという。

メニューは、黒酢やりんご酢をベースに、シンプルな水割りから、オレンジジュースや豆乳、青汁で割ったものまで10種類以上ある。肝心の味は、鼻にツンとくることはなく、くせがなくて、のどごしもさわやか。はるかに予想をこえて美味である。
昨年あたりからは、デパ地下などでも酢の棚に幾種類もの黒酢やフルーツビネガーが並ぶようになり、「飲む酢」への人気が高まっている。
手軽でおいしい「飲む酢」の登場によって、酢は調味料というより健康ドリンクへ。これで食酢のイメージは一新されそうだ。

暑さで食欲が減退すると、酢の利いた食べ物がほしくなるものだ。たしかに、酢っぱいものを口に含むと、鼻と舌が刺激されて食欲がわいてくるし、唾液(だえき)や消化液の分泌がよくなるのだが、果たして食酢には巷(ちまた)で言われるような疲労回復効果があるのだろうか。
体が疲れを感じるのは、筋肉の中に乳酸がたまったり、エネルギー源(グリコーゲン)が不足してきたりしたときだ。食酢には酸味成分の酢酸が含まれているが、この酢酸は乳酸がつくられるのを抑えたり、つくられた乳酸を分解したりするように働く。もうひとつ、食酢にはブドウ糖を効率よくグリコーゲンに変え、エネルギー不足を補う働きもある。こうした酢酸パワーが、夏バテによる疲労を回復してくれるというわけだ。
※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。