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健康サポートABC

Vol.1 飲む酢

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食酢・黒酢の健康効果

食酢の健康効果は、疲労回復だけにとどまらない。血圧降下作用についても、これまでいくつかの実験や臨床試験が報告されており、その仕組みの詳細はいまだ明らかではないが、可能性の一つとして「酢酸が血圧を上げるホルモン系(レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系)に働きかけて、血圧を抑えるため」と説明されている。

食酢の中でも健康効果が高いと言われる黒酢だが、徐々に黒酢の効果も明らかになりつつある。東京家政大学教授の木元幸一さんは、高血圧自然発症ラットに黒酢を混ぜた飼料を与え、黒酢の血圧への影響を調べる実験を行った。

「黒酢を長期間摂取することによって、血圧上昇が抑えられました。この血圧低下効果作用には、酢酸と黒酢の原料由来成分の両方が総合的に関与していると思われます。」

と、実験の成果を語る。食酢においては、動物のみならず人間に対しても、高血圧抑制作用があるとの報告がすでにあり、黒酢には、食酢以上の血圧低下効果を期待できそうだ。

出典:2006年日本栄養改善学会での発表より

まだある、黒酢の健康効果

黒酢の最大の特徴は、ふつうの穀物酢と比べ、原料の穀物を多く使い、発酵時間も長いことから、有効成分を豊富に含んでいるところだ。たとえばがんや老化を抑えるように働く抗酸化力成分(ジヒドロシナピン酸)、血液をさらさらにする効果をもつ成分(アミノ酸・アミノ酸誘導体)なども豊富。こうした成分の健康効果が期待されている。

「我々の動物実験では、大麦を原料にした黒酢は、動脈硬化指数を低下する効果、糖尿病ラットのエネルギー代謝を正常化し、消費エネルギーリズムを健康な形に近づける効果が高いことがわかりました。今後は、黒酢の有効成分を特定していく必要があると思っています。」(木元幸一さん)

血圧、コレステロール値、血糖値が気になり始める年代にとって、こうした生活習慣病全般に効果を発揮する食酢、中でも黒酢はありがたい存在だ。生活習慣病の予防効果を期待して、ふだんの生活に食酢を取り入れることを考えてみたいものだ。

プロフィール

東京家政大学教授 木元幸一さん

東京教育大学農学部卒業。筑波大学農学博士。高血圧の一次予防のため、血圧抑制物質の生体内挙動や作用メカニズムに関する生理生化学的な研究を行っている。2006年10月、日本栄養改善学会学術総会において「黒酢の血圧低下効果」について発表した。日本栄養・食糧学会評議員、日本食生活学会幹事・企画編集委員。編著に『食品分析ハンドブック』、『食辞林』など。

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