空気が乾燥する秋は肌もかさかさ、トラブルを起こしやすい季節だ。皮膚の保湿成分として知られるヒアルロン酸を食べることで、体の中から潤うことができるのだという。東邦大学客員教授の漆畑修さんに、みずみずしい肌を取り戻す方法についてうかがった。
赤ちゃんの皮膚はすべすべ、ぷるぷる。透明感があって決めが細かく、はりや弾力がある。ところが年齢を重ねるにつれて、皮膚の様子は次第に変わっていく。くすみやしみが生じ、しわが気になりはじめ、肌にトラブルが生じるようになる。これは皮膚の保水力が失われ、はりや弾力が失われたためで、こうした皮膚の差に大きくかかわってくるのが、体内のヒアルロン酸量である。
ヒアルロン酸は、ムコ多糖類に分類されるねばりをもつ成分で、皮膚や関節、軟骨、そして目など体のいたるところに分布している。体重70キログラムの成人では、全身には15グラムほどのヒアルロン酸があり、その半分は皮膚に存在している。
皮膚でのヒアルロン酸の最も大きな機能は、保水力や弾力性の維持にある。ヒアルロン酸は、6百倍もの水をキープできる。コップをさかさまにしても流れ落ちないほどのねばり気だというから、どれほど強力な保水力かがよくわかる。細胞の間にヒアルロン酸を含有することで、皮膚はうるおいと弾力を保っているのである。

皮膚のヒアルロン酸は、年齢とともに減っていく。とくに40歳ごろから減少をはじめ、50代以降は急激に減少する。たとえば、赤ちゃんの頃の体内のヒアルロン酸量を100とすると、70歳には20にまで減ってしまうそうだ。
若い頃の肌はヒアルロン酸が十分にある。コラーゲンも水分豊富で、太くしっかりしている。ところが、年齢とともにヒアルロン酸の合成力が低下するために、コラーゲンの水分量も減って細くなり、そこにからみつくエラスチンも伸びきってしまう。これが肌のたるみとなり、しわにつながっていくのだ。

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