寒い冬がやってきました。冬の菜園には、冬ならではの美しさがあります。何もかもがゆっくり静かに育つ季節です。夏の日々のように収穫に追いたてられることもありません。
菜園の冬の準備として理想的なのは、たっぷりと落ち葉を敷くことなのですが、それも都会ではむずかしくなってきました。エンドウなどの畑には、北風がくる方向に笹の枝をさしたりして霜を避けます。笹の枝もなかなか手に入りませんね。私が気をつけているのは、冬枯れの菜園であっても目を楽しませてくれること。で、なるべく自然素材をいかします。生け花で使った枝ものなども、いい雰囲気の支柱になります。


コンテナの場合、園芸の本にはよく「冬は軒下に移動します」と書かれていますが、考えてみたらベランダは全部が軒下。露地で霜にやられてしまうものでも、ベランダなら越冬します。うっかり忘れた園芸作業も、まだ間に合います。土が冷えてしまうのが一番のダメージなので、鉢を二重にしたり、プチプチ(こんぽう材)でくるんだり、夜は新聞紙をかけたり…。こんなこまめな寒さ除けができるのは、リビングのそばのベランダだからこそです。

| 12月27日 | 麋角解 | びかくげす | (シカの角が落ちて生え変わるころ) |
|---|---|---|---|
| 1月1日 | 雪下出麦 | せっかむぎをいだす | (雪の下に麦が芽をだすころ) |
| 1月3日 | 望 | もち | (満月) |
| 1月6日 | 小寒 | しょうかん | (寒さが日増しに加わり、降雪がみられる) |
| 1月7日 | 芹乃栄 | せりすなわちさかう | (セリが盛んに茂るころ) |
| 12月下旬 | 堆肥づくり。麦踏み。 |
|---|---|
| 1月上旬 | カタログでタネ選び。一年の計画を練る。 |
| 果樹の施肥、剪定。 |
御倉 多公子(おんくら・たきこ)
園芸研究家。RHSJ(英国王立園芸協会日本支部)キッチンガーデンクラブ世話人代表。グリーンアドバイザー神奈川理事。NPO法人野菜と文化のフォーラム理事。園芸歴18年。自宅ベランダと菜園で野菜づくりに取り組み、トマトだけでも300種類以上。野菜づくりの場をガーデンとして、そのデザインや栽培、収穫を楽しみ、そのおもしろさを伝えたいと活動している。
カルチャーセンター講師、雑誌などで活躍中。
著書:「キッチンガーデンはじめて12ヵ月」(誠文堂新光社)
監修:「おうちで野菜作り」(日経BP)
(更新日:2006年12月28日)
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