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育てる&食べる 野菜で元気!

はじめよう、キッチンガーデン!おいしい野菜のある暮らし 菜園をデザインしよう! 〜せっかくだからキッチンガーデンにしませんか〜

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育てて楽しく、見て美しく、食べておいしい。それがキッチンガーデンです。あなたの菜園をフツーの畑にするか、それともキッチンガーデンにするか。決め手は、はじめにデザインをするかしないか、です。それは、今しかできないこと。さあ、できあがりを夢見てデザインしましょう。

青葉の森公園でのコンテナの例。対角線の四隅には、スイートバジルと紫のバジルダークオパールを交互に。コンテナの中心は夏に大株になって、でも涼しげな青い花をつけるチコリ。対角線上に植えたのは、茎のきれいなスイスチャード。三角の中心には、それぞれ色のちがうカラーピーマンを植えました。

さて、なにをどう植えるか、一年の計画を立てましょう。とはいえ、最初はいったいどうしたらいいかわからないと思います。市民菜園の場合は、だいたい2〜3メートル×5メートルの区画がこれから自由に使えるスペース。お庭の一画ならば手の行き届く範囲、日の当たる一等地は1メートル四方かもしれません。広大な土地を持っているという方は、うらやましいかぎりですが、実は途方にくれているかもしれません。そんな場合も、1メートル四方とか、2メートル四方とか、できる範囲で少しずつ毎年やっていけば、やがては広い土地もすてきな菜園になっていくことでしょう。

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ここでおすすめしたいのは、あらかじめデザインすることです。いままでの家庭菜園のように、畝(うね)、畝、畝…と畝が並んだタテ縞の畑は正統派。実はとても合理的な野菜の植え方です。管理もしやすいし、通路に堆肥をまいておけば、それがやがて次の畝になります。でも、せっかく自由になる土地です。ガーデンにしませんか?

シンメトリーを意識して、対角に苗を植えていきます。葉の色や形、ボリュームも考慮して。レタスなど、縁どりにできるもの、タテに育つものなどを配置します。秩序をもったデザインにすると整形式風、つまり洋風な感じが簡単にできます。

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方眼紙に計画図を描くのもモチロンいいけど、現場で正方形や円、三角などヒモと棒で、こんなもんかしら?ってつくっていくほうが、意外と楽しい。市民菜園の場合、仮のガーデンですもの、やり直しもききます。

野菜のお庭。それがキッチンガーデンです。英語ではオーナメンタル・キッチンガーデンといいます。装飾的な野菜畑というわけです。

ガーデンは「garden」とつづりますが、この頭にある「gar」は、語源的には「囲い」を意味するのだそうですね。それだからでしょうか。欧米のキッチンガーデンの場合、ツゲなどできちんと縁どりをしたり、果樹を軽くまたげる程度の高さに仕立てて囲ったり(ステップオーバー仕立て)して、その中に野菜やハーブが植えられています。 キッチンガーデンにも、昔からのフォーマルガーデンの伝統がいきてるんですね。

フォーマルガーデンというのは、日本語では「整形式庭園」。左右対称で幾何学的にデザインされている、たとえばベルサイユ宮殿のお庭です。もちろんベルサイユ宮殿は大きすぎますけど、あんな風にキッチリ左右対称に囲ったところに野菜を植えるのが、欧米流のキッチンガーデン。野菜は、お花より自由奔放に育ちますから、囲った区画におさめると、秩序が生まれてなかなかサマになるんですよ。

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2年前、千葉の青葉の森公園で、2回の講座として市民のみなさんとつくった、コンテナのキッチンガーデンです。1メートル四方の木のコンテナをシンメトリーに配置。車いすも通れるように。大型のテラコッタ鉢には、スパイラルのトマト用支柱をたて、それぞれ色や形の違ったトマトがなり、その足元には、マリーゴールドのお花も。コンテナの組み合わせでも、ひと夏を楽しむキッチンガーデンができました。

では、どう区画して、どう囲むか。

これを考える上ではずせないルールがあります。「嫌地」とか「連作障害」といいますが、野菜は、同じ場所に毎年同じものを植えるとうまくいきません。

たとえば、トマトなどナス科(なす、じゃがいも、とうがらし等)の畑は4〜5年休まなくてはならないのですが、それなら畑をにA・B・C・Dと4区画に分ければいいわけです。1年目はAにトマトを植えたら、次の年はBに、翌々年はCに、と場所を変えて植えていくと、4年目にはAにもどります。

一方、輪作(りんさく)というのは、同じ場所に植えつける野菜のローテーションのこと。例えば、ラッカセイを植えた後の畑には、サツマイモがいいとか。そうそう、先日訪ねたニンジン畑では、ニンジンの前にはスイカを植えるといい、といっていました。三浦半島にいくと、大根を植える前はマリーゴールドのお花畑です。

野菜はほとんど一年草ですが、ルバーブやハーブなど宿根のものも植えたい、となると、区画がもう一つ必要です。合計5区画。ほら、もうガーデンっぽくなったとおもいませんか?

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市民菜園は、借りられる年数によって2年なら2つに区切ります。ナス科(トマト、なす)をAに植えたら、次の年はBに植えます。借りた土地の場合、ナス科は4〜5年同じところに植えない方がいいので、4つに区切り、4年間でまわしていくようにします。自分の土地も、基本的に4〜5に区切ります。宿根のものや果樹などは固定したスペースに作ります。8に分けて8年でまわす方法も。今までお花の庭だったところにキッチンガーデンを作るなら、日あたりのいいところにスペースをとり、1メートル×1メートル程度の小さな範囲から始めましょう。

永久に使える土地があったら、スケッチブックや方眼紙にデザインを描き、レンガや枕木を使って、しっかりした縁にするといいでしょう。そうでなければ、現場で麻ヒモと棒があればOK。まず、対角線にヒモを渡すと、その区画の中心が割り出せます。そこから、ヒモで2つに分けたり、正方形をつくったり、円を描いたりしていけばいい。簡単でしょ。

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まず四隅に棒をたて、ヒモを対角線にわたせば、その区画の中心が出ます。この年は、まわり60センチを縁どって、そこにトマトを植えることにしました。たぶん、前の所有者ははじっこになんかトマトを植えなかっただろうなあ〜と想像できたからです。ヒモで区画割したら、スコップ巾ぐらいの通路を掘り、その土は区画に積んで高畝にしていきます。

もう一つ大事なのは、左右対称にすること。たとえば、四角形の四隅にパセリを植えるだけでも、サマになってきます。

縁取りには、レタスや菜っ葉類、高さやボリュームを出したかったらブロッコリーやなす、支柱を立てるならつるありインゲンやゴーヤ…。野菜のなり方、サイズなどの組み合わせは、まさに無限です。

それから、ガーデンですから美しくなくてはね。たとえば支柱にしばりつけるひもも白いビニールテープでなく、麻ひもなど自然素材を使いましょう。

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支柱などにからませてタテに伸びるもの、地面をはうもの、面となるもの、線となって動きをだしてくれるもの……まさに立体デザインです。野菜が生長したときのボリュームも考えて。

野菜を育て始めるときちんと分けた区画がアッという間にうまり、時にはジャングル化することもあります。でも、フォーマルガーデンをベースにすればいつもそれなりにサマになる。それがいいところです。

「夏が終わったらちゃんとしよう」などと思っても、そうはいきません。あるものは枯れ、あるものはまだまだ元気で抜けない。野菜は生きているのに、今さらやり直そうなんてぜったいに無理です。だから、2月の何もない更地のときに、しっかりデザインしておくことがとてもたいせつなのです。

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こちらは、会員制の貸し農園で、半永久的に使えるスペース。モデルガーデンとして最初につくってみたときの4メートル四方の区画です。まずはヒモで中心を出し、そこから円を描きました。円と円の外も4つに区切っただけのデザイン。7年たった今もこのデザインのまま、毎年野菜の植え方で表情を変えています。

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