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育てる&食べる 野菜で元気!

はじめよう、キッチンガーデン!おいしい野菜のある暮らし 3月のガーデン作業 タネまき

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たかがタネまき、されどタネまき

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タネまきの季節になると、念仏のように唱えるのが「まかぬタネは生えぬ」。……ああ、ほんとうに。

タネをあれこれ購入したのに、タネ袋をながめ「明日こそ」とグズグズしているうちに、タネをまく適期は過ぎてすでに遅し。なーんてことがよくあります。そこで、タネまきのポイントをまとめてみました。

畑やプランター、育苗トレイに軽くスジをつけて、そこにタネをまくのが「スジまき」。一粒ずつ離してまくより、競って芽が出て、よい芽を選ぶのによい方法。

1.タネには寿命がある

野菜のタネはお花のタネに比べて一袋にたくさん入っています。余って保存(※1)しておいたタネがどっさりあって、一生分まき続けて足りるかもなあ〜、とあきれます。でも、タネには寿命(※2)があり、大事にとっておいてもどんどん発芽率が落ちてしまいます。さっさとまいてしまいましょう。

※1 タネの保存:ジップロックなど密封袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。または、乾燥剤をいれて感などに保管し、冷暗所で保存。

※2 タネの寿命

  • 1年:たまねぎ、にんじん、しそ、ねぎ
  • 2〜3年:ほうれんそう、レタス、キャベツ、えだまめ、トマト、えんどう、とうがらし、かぶ、つけな類、だいこん
  • 4〜6年:そらまめ、すいか、あずき、きゅうり、はくさい、なす

2.タネは多くまいて間引く

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植物には、競い合って芽が出て生長する性質があるのをご存じですか。ですから、一粒一粒まくのではなく、多くまいて競わせ、間引いていって優秀なのを残すといい。特に野菜にはその傾向が強いようです。そうやって、おいしい野菜が選抜され、生き残ってきたんですね。

ブロッコリーなどアブラナ科のふた葉はハート型。小さいものやひょろりと伸びすぎたものは間引きして、太くてガッシリしたものを残す。間引きはひっこぬくと根がいたむので、ハサミを使い地ぎわでカットする。

3.タネは2〜3回にずらしてまく

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タネは、1種類のタネ袋全部を一度にまいてしまわず、2〜3回にズラしてまきましょう。その年のいちばんいい時期にいちばんいい発芽がみられます。

マメ科のタネはつぶが大きいのでまきやすい。あらかじめティッシュを湿らせた中に入れて、十分にタネをふくらませ、ちょっと根が出たあたりでまくと確実。マメ科の植物は移植をきらうので、紙製のポット(写真はトイレットペーパーの芯)にまき、そのまま植えると、根が傷まない。

4.仲間とタネをシェアしよう

タネ袋にはたくさんのタネ。でも、そればっかり育てるのもつまらないので、ここはひとつ野菜仲間をふやして、タネをシェアしましょう。

5.いろんなタネをまこう

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家庭菜園ですから、一種類を育ててどっと一度に収穫するのではなく、数種類をちょっとずつ植えて(収穫も随時)楽しむことにいたしましょう。そのほうが、バラエティーに富んで食卓も楽しいです。

「点まき」は大根など大つぶのタネ、「スジまき」は菜っ葉やにんじんのタネ、「バラまき」はレタスやミックスタネなど。タネによってまき方が違う。

発芽の条件は、水分と、温度

春にまくタネは「不耐寒性種子」といい、だんだん暖かくなる季節に従って生長していくタイプ。季節が味方してくれるので、ビギナーズラックも期待できます。つまり、人工的に温度を上げたりしなくても、自然にまかせていればいい。

どの植物にも発芽温度がありますから、それを目安にタネをまきます。発芽温度や生育適温は、本やタネ袋の裏に書いてあります。その野菜の原産地もヒントになります。

3〜4月は 春まきのタネならほとんどがOK。熱帯や亜熱帯地方のもの、たとえば、ゴーヤとか瓜類、モロヘイヤ、ツルムラサキなどの夏野菜は、八重桜が終わったころにタネをまき、5月のゴールデンウィーク過ぎに定植です。だから、まだまだあわてなくてもいい。あ、バジルもね。バジルは、インド原産。春先に買った苗が黒くなり枯れてしまったら、寒さにやられたということです。トマトやナスは、苗になるまですごく時間がかかるので上級者むき。ゴールデンウィーク前後に出回る苗を購入するほうがいいでしょう。

Attention!  芽が出るまでは絶対に乾かさない!

発芽するまでは、上から水をかけるとタネが流れてしまうので、あらかじめたっぷり土に水を含ませ、底穴から吸水させて(「腰水」といいます)、新聞やビニールをかぶせて、湿度を保ちます。

根が出てくると湿らせたままでは根が腐ってしまいますから、発芽し、ふた葉が開いたら腰水をやめて、水やりに切り替えます。ポイントは、土の表面が乾いたときに鉢の底から水が流れるまでたっぷりとやること。

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芽が出るまでは土を乾かさない、出てからは土が乾いたらたっぷり水やり。

自然と暮らしの暦

【4月 卯月 うづき 】うづきの由来は、旧暦の4月ごろに卯の花が盛りになることから。また、稲種を植える月「植月(うづき)」ともいわれ、十二支の4番目の「卯」という説もあります。

別名:鳥月(とりづき)、孟夏、花残月、仲呂、陰月、乾月、立夏、清和など。

4月3日 もち 満月
4月5日 清明 せいめい 天地万物の気が満ち、清く明らかになる
4月6日 玄鳥至 げんちょういたる 燕(つばめ)が渡来するころ
4月10日 鴻雁北 こうがんきたす 雁(かり)が北へ帰って行くころ
4月15日 虹始見 にじはじめてあらわる 冬にはなかった虹(にじ)が現れ始めるころ
4月17日 さく 土用
4月20日 穀雨 こくう 春の雨が田畑を潤し、穀物の生長を助ける
4月21日 葭始生 よしはじめてしょうず ヨシ、アシが芽を出し始めるころ
4月25日 霜止出苗 しもやんでなえいず 温暖になって霜はなく、苗が青葉を出すころ
4月30日 牡丹華 ぼたんはなさく ボタンの花が咲き始めるころ

いま、ガーデンでは

ガーデニングには、今がいちばんいい季節! お近くのガーデンセンターへ出かけてみましょう。

野菜の苗が売り場にお目見えするのは4月20日ごろからゴールデンウィークまで。あとの方は売れ残りになってしまうので、早めに良い苗を選んでください。

4月上旬 遅霜に注意! 桜が咲き終わったら、ほとんどの作業やタネまきができます。
春まきだいこん、春まきほうれんそう、こかぶ、ひのな、ビート、パセリ、ラディッシュ、菜類、しゅんぎく、葉ねぎなど
4月中旬 八重桜が、咲き終わったら、もう霜の心配はなく、初夏もののタネがまけます。
うり類(きゅうり、ズッキーニ)、すいか、かぼちゃ、えだまめ、とうもろこしなど
4月下旬 しょうがの植えつけや、じゃがいもの土寄せをします。
みの早生大根、サラダ菜、小松菜、アスパラガス、とうもろこしなど

プロフィール

御倉 多公子(おんくら・たきこ)さん

御倉 多公子(おんくら・たきこ)

園芸研究家。RHSJ(英国王立園芸協会日本支部)キッチンガーデンクラブ世話人代表。グリーンアドバイザー神奈川理事。NPO法人野菜と文化のフォーラム理事。園芸歴18年。自宅ベランダと菜園で野菜づくりに取り組み、トマトだけでも300種類以上。野菜づくりの場をガーデンとして、そのデザインや栽培、収穫を楽しみ、そのおもしろさを伝えたいと活動している。

カルチャーセンター講師、雑誌などで活躍中。

著書:「キッチンガーデンはじめて12ヵ月」(誠文堂新光社)

監修:「おうちで野菜作り」(日経BP)

(更新日:2007年03月22日)

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