レタスの旬は、いったいいつなんだ? スーパーマーケットには、一年中あります。ハンバーガー屋でレタスがない時期はキャベツで代用、なんて話も聞いたことがない。実は、春夏秋冬、日本のどこかで作られているのです。

学名:Lactuca sativa
和名・漢名:ちしゃ
英名:garden lettuce
分類:キク科アキノゲシ属
原産地:西アジア 地中海沿岸
→結球しないタイプのレタス。外側の葉からかきとって、随時収穫できる。育てやすいし、菜園のデザイン(見た目)も変わらず、家庭菜園にはおすすめ。

レタスの原産地は地中海〜中近東で、乾燥気味の冷涼な気候のところが故郷らしく、生育温度は18度前後。寒さには比較的強いけど、暑さにはめっぽう弱い。日本の梅雨や猛暑は大の苦手です。が、その時期をのぞけば、一年中育てることができる野菜です。生産地も春どりは関東や中部、夏秋どりは高原や東北・北海道、冬どりは中国・四国・九州、と適切な生育温度を求めて日本列島を移動します。
レタスには、いくつか種類があります。
| 球レタス | おなじみの結球タイプ。クリスプヘッド型ともいう。サラダ菜は、バターヘッド型 |
|---|---|
| リーフレタス | 球にならない、サニーレタスなど |
| 立ちレタス | コスレタス、ロメインレタスなど。シーザーズサラダによく使われる |
| 掻きレタス | チマ・サンチュ |
| 茎レタス | ステムレタス、セルタス。乾燥したものは、山クラゲ |
家庭菜園では、リーフレタスがおすすめ。そのつど外葉からかきとっていつでも収穫でき、長く楽しめます。葉っぱの色や形の違う4〜5種類のリーフレタスを混ぜた「レタスミックス」のタネをまくのも楽しいですね。ミックスされたそれぞれを一種類ずつ移植して苗に育てもいいし、密集まきして小さいうちに葉っぱを収穫すると何度も収穫できます。これ、スーパーマーケットの野菜売り場でもすっかりおなじみの「ベビーリーフ」なんです。お店で買ってきたふつうのレタスに、うちのベビーリーフをトッピングするとおいしいし、見た目もグッド!

さて、本(「キッチンガーデンはじめて12ヵ月」)にも書いたのですが、1999年、私の野菜作り元年に、びっくりしたことの代表が、レタスです。育てる前のレタスのイメージは、夏に高原へ避暑に出かけるお嬢様。涼しいところじゃなきゃ生きていけない。ふんわりやわらかいフリフリのドレスを身にまとって…。食感も、栄養も、キャベツやほうれんそうに比べたら、なーんかたよりない。なので、それはそれは大事に大事に育てていました。でも、虫にもくわれないし、病気にもならないし、意外に手間いらず。
そのうち、真ん中からトウ(花茎)が立ってきました。え!? 花が咲くの? 花が咲いたレタスなんてみたことない! と、しばらくすると、ぐいぐいトウは高くそびえたって目の高さぐらい。けっこう堂々としていて菜園では目立つ存在になってきました。


で、ある日、パッと咲いた。レタスの花が咲いた。あれ!? 雑草? オニタビラコのようなニガナのようなボロギクのような、小さなタンポポのような黄色い菊の花が、線香花火のように咲きました!
→レタスの黄色い花。あら!? あなた、キク科だったのね! 強いはずだわ! と再認識。

10年以上もの園芸生活を経て出た結論、キク科とシソ科は強い! キク科なら質実剛健! めったなことで枯れるわけがないのです。そのうち、ほんとにタンポポのように、綿毛が出て空高く飛んでいきました。
←花が枯れたら、タネをとることもできる。その場合、空に飛んでいく前に花の部分を紙袋に入れ、逆さにつるしておく。
レタスのトウが立ってくると、葉っぱはゴワゴワになるし、苦くなる。なので、必ずそうなる前に収穫します。だから花が咲くのが想像できなかったわけです。ぜひ、菜園のデザインのポイントとなるところに一部残して、花を咲かせてみてください。サニーレタスのように赤い葉っぱのレタスは、茎も紫で、黄色い花とのコントラストがとても美しいのです。
レタスの学名は、Lactuca sativa。このLactucaのLacは、「乳」を意味します。日本名のちしゃは、「乳草(ちちくさ)」がまなったもの。どちらも、レタスを切ると茎から白い乳液がでることに着目してつけた名前です。なぜか発想が一致したんですね。
ちなみにレタスの乳液にはラクッコピコリンという苦み成分が含まれていて、イライラをおさえるはたらきがある、と注目されています。
レタスが金気を嫌うのは、ご存じの通り。包丁は使わないで必ず手でちぎって使います。どうしてもせん切りにしたい場合はセラミック製の包丁を使いましょう。

レタスは家庭菜園でもいつでも栽培できます。とはいうものの、いちばん自然にまかせて楽チンに収穫できるのは、4月〜5月。去年の秋遅めにまいたレタスは、越冬してぐんぐんいい株に育っています。春先にまいたレタスも、みずみずしい葉っぱが菜園を彩ります。でも、初夏になってトウが立ってきたら、おしまい。秋まではしばらくお休みです。もし、真夏にタネをまく場合は、冷蔵庫にいれて休眠を破らないと発芽しません。発芽したら冷房のきいた室内なら、夏でも育てることができるかもしれませんね。夏は夏野菜で忙しいので、私はまだ試していませんが…。

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