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育てる&食べる 野菜で元気!

はじめよう、キッチンガーデン!おいしい野菜のある暮らし 5月下旬〜6月のガーデン作業 畑をよく観察しよう

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雨の日が多いとガーデン作業はお休み? いえいえ、<観察>がとっても大事。植物の状態をしっかりと見て、健康チェックしておきましょう。

この時期は、虫たちにとってもベストシーズンなので、負けてはいられません。なにしろ、病害虫予防というのは、早期発見! 早期対処! が鉄則。

もし、穂先にアブラムシが3匹いるのをみつけたら、手袋をした指先でつぶせばいいだけですが、びっしりと無数についていたら、駆除も大変。しかも困ったことに、虫たちの繁殖力ときたら、それはそれはすさまじく、あっという間に増えてしまうので、大繁殖しないうちになんとかしなければ!

自分で育てて自分が食べる野菜ですから、薬剤を使うのは避けたいもの。なるべく物理的に処理するか、口に入っても害のない方法で対処しましょう。

そうそう、畑で見かけるカエルやクモ、トカゲなどは、虫を食べてくれるので殺してはいけません。共存共栄といこうではありませんか。

病害虫への対処方法

写真
ナスタチウム(キンレンカ)は、アブラムシの天敵テントウムシを呼び寄せ、アリやヘリカメムシ科の昆虫、カボチャにつく甲虫を遠ざけてくれます。ちなみに、ナスタチウムは、花も葉も食べられて、若い実(タネ)はすりおろすとワサビ代わりにもなるエディブルフラワーです。
アブラムシ
シャワーで勢いよく流すか、筆に牛乳をつけてアブラムシに塗ります。牛乳は皮膜を作るので、アブラムシが呼吸できなくなるといわれています。
園芸の本には、よく、「牛乳をスプレーする」と書かれています。畑ならスプレーでもOKですが、ベランダでスプレーすると、窓ガラスが汚れたり、臭くなったりするのでご注意を。私は「筆で塗る」方式をおすすめします。
また、「コーヒーをスプレーする」という方法も聞きますが、牛乳ほど効果があるかどうかは定かではありません。臭いは気にならなくていいのですが、服にシミがついたりするので気をつけましょう。
ちなみに、アブラムシの天敵はテントウ虫。植物全体に薬剤をかけると、将来アブラムシを大量に食べてくれるテントウ虫の幼虫まで駆除してしまうことになりますよ。
イモムシ、青虫、コナガ
なるべく手でつまんでとり除きます。割り箸やピンセットを使ってもOK。
カイガラムシ
白い粉をふいたように見えるカイガラムシは、歯ブラシなどでこそげとります。
灰色カビ病、スス病
うっすらと白い粉状に広がるのが灰色カビ病(ウドンコ病)。一方、真っ黒なススに覆われているように見えるのがスス病です。ちょっと雨が続いたり、風通しが悪いと発生し、ズッキーニやきゅうりなどによく見られます。これらは、日本酒やカモミールティーなど、殺菌力のある液体を使って拭きとります。

虫を食べてくれる畑の生き物たち

写真
カエル
ガーデナーのマスコットの代表は、なんといってもカエル君たち。虫を食べてくれるので大歓迎です。写真のアマガエルはかわいらしいのですが、ときどきヒキガエルもいたりしてビックリ!でも、畑の主みたいで、守られている気もします。
写真
クモ
姿形にはギョッとすることもありますが、クモは虫を食べてくれるありがたい生き物です。畑の間の通路など、いてもらっては困るところに巣を張らないように…、でも、どこかにはいてくれるように、共存できる場所に移動させてあげましょう。
写真
トカゲ
トカゲも、カエルやクモ同様、虫を食べてくれるいいヤツなんです。見つけると思わずギャーッと叫んでしまいますが、こちらの声に驚いて素早くどこかへ逃げてしまいます。

自然と暮らしの暦

5月26日 紅花栄 こうかさかう ベニバナが盛んに咲くころ
5月31日 麦秋至 ばくしゅういたる 麦を刈り入れるころ
6月6日 芒種 ぼうしゅ イネやムギなど、芒(のぎ)のある穀物の種まきの季節
6月7日 蟷螂生 とうろうしょうず カマキリが現れ始めるころ
6月9日 梅雨入り つゆいり 旧暦では、芒種の後の壬(みずのえ)の日。雨の呼び名は、五月雨(さみだれ)
6月11日 腐草為螢 ふそうほたるとなる 腐った草の間からホタルが現われ始めるころ
6月15日 ●朔 さく 新月
6月16日 梅子黄 うめのみきばむ 梅の実が色付き始めるころ
6月22日 夏至 げし 太陽が最も高い夏至点に達するときで、この日、北半球では昼がいちばん長くなる
6月23日 乃東枯 ないとうかるる カノコソウ(夏枯草/シソ科のウツボグサ)が枯れ始めるころ
6月27日 菖蒲華 しょうぶはなさく ショウブやアヤメの花が咲き始めるころ
6月30日 ○望 もち 満月

いま、ガーデンでは

5月下旬〜6月
種まき
5月下旬 にがうり・モロヘイヤ・らっかせい・ささげ
6月上旬 ごま・きび・サラダ菜・セロリ・ラディッシュ・ふだん草
6月中旬 だいず・きゅうり
6月下旬 にんじん・つるいんげん
作業
◎除草・敷きワラ(マルチング)・トマトのわき芽かき・きゅうり、いんげん、ハーブ類の摘心
収穫
◎いんげん・えんどう・そらまめ・にんにく・たまねぎ・じゃがいも

★梅雨の前にしっかりした丈夫な苗に育てておくこと。

★梅雨になったら、水やりに注意。よく観察しながら。病害虫は、早期発見!早期対処。
 ムレないように、風通しをよくする。特にハーブ類は、一度切り戻して枝や葉を整理しておく。
 熱帯のものは、元気です。熱帯性のものの種まきも、まだ間に合うものも。

プロフィール

御倉 多公子(おんくら・たきこ)さんの写真

御倉 多公子(おんくら・たきこ)

園芸研究家。RHSJ(英国王立園芸協会日本支部)キッチンガーデンクラブ世話人代表。グリーンアドバイザー神奈川理事。NPO法人野菜と文化のフォーラム理事。園芸歴18年。自宅ベランダと菜園で野菜づくりに取り組み、トマトだけでも300種類以上。野菜づくりの場をガーデンとして、そのデザインや栽培、収穫を楽しみ、そのおもしろさを伝えたいと活動している。

カルチャーセンター講師、雑誌などで活躍中。

著書:「キッチンガーデンはじめて12ヵ月」(誠文堂新光社)

監修:「おうちで野菜作り」(日経BP)

(更新日:2007年05月24日)

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