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育てる&食べる 野菜で元気!

はじめよう、キッチンガーデン!おいしい野菜のある暮らし 6月の野菜 ズッキーニ

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だいこんやかぼちゃのような「おなじみ野菜」とまではいきませんが、ジワジワと私たちの食生活に浸透しつつある野菜が、ズッキーニです。近ごろは、スーパーなどで1本100円程度の価格で売られていることもありますよね。高級食材を菜園で作っているつもりの私は、そのお値段を見るとちょっとガッカリしたりして……。でも、ズッキーニが市民権を得はじめたのはうれしい限り。思わず、「がんばれ〜!」と応援したくなります。

写真

データ:ズッキーニ

学名:Cucurbita pepo L.
英名:zucchini
和名:つるなしかぼちゃ
分類:ウリ科カボチャ属
原産地:アメリカ南部、メキシコ北部

ズッキーニの和名は「つるなしかぼちゃ」。その名の通り、つるが伸びないので、ベランダでも育てられます。百日草(ジニア)といっしょに植えると、ウリハムシ予防に。ほかに相性がいいのは、マメ科の植物、とうもろこし、メロン、タイム、ナスタチウムなど。相性が悪いのは、じゃがいも、セージ。

プロフィール

イラスト
お化けズッキーニは残念ながらお味がイマイチ。できるだけ手のひらサイズで収穫しましょう。

ズッキーニはかぼちゃの一種。普通のかぼちゃは完熟した実を食べますが、ズッキーニは開花後約1週間ほどの未熟な実を若採りしていただきます。

はじめはついつい大きくなるまで育ててしまいがちですが、未熟なほどおいしいので、手のひらにおさまるぐらいの大きさのうちに収穫してください。

そのためには、遠くの畑で作らないことが大切です。毎日のように見に行ける、目のとどく距離で栽培しましょう。じゃがいも、ねぎ、にら、落花生などは、いったん植えてしまえばしばらくほったらかしでいいので(要所要所はおさえなければダメですが)、遠くの畑で育ててもいい野菜。ズッキーニは、これらとは対照的なのでご注意を。オクラもご近所向きの野菜です。

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ちょっとカワイソウですが、朝に花が咲いたばかりのズッキーニをとってしまうのが最高のぜいたく。花つきのまま素揚げしてオリーブオイルとバルサミコ酢で食べたり、マリネにします。気分はすっかりイタリアンシェフ?!

夏休みに高原の道の駅などに行くと、よくお化けのような巨大ズッキーニを売っています。日持ちはしますが、味は落ちていますし、すべて食べきるのも大変。ズッキーニにはカワイソウでも、未熟果をどんどん食べてしまうのがいちばんおいしいのです。

ズッキーニの花はしぼむとすぐに溶けてしまうため、花がついたままの雌株は、超高級スーパーにしかおいていない貴重品です。菜園で育てれば、そんな高級食材も思う存分楽しめますよ!

喜怒哀楽いっぱいのズッキーニ

<喜>
自分でズッキーニを育てていて嬉しいのは、なんといっても花が食べられること。毎朝、パッと咲く大輪の黄色い花を見ると、ワクワクします。雄花と雌花があり、品種にもよりますが、雄花5〜10個に対して、雌花1〜2個の割合で花を咲かせます。根元(ガクの下)がぷっくりとふくらんでいるほうが雌花です。ベランダ栽培の場合は、雄花の花粉を雌花にこすりつけて受粉してあげましょう。畑では昆虫が自然に受粉してくれます。お役目の済んだ雄花は、すかさず収穫! フリッターにして食べると、ほのかに甘みがあっておいしいんですよ。
写真
大きな葉っぱをかきわけてのぞくと、株の根元に「本日の雌花」を発見!小さいものは、雄花の花粉をつけて受粉させてあげないと、そのまま腐ってしまうこともあります。根元がぷっくりしているのが雌花、スッと真っ直ぐなのが雄花です。
写真
収穫したズッキーニの花。中にチーズやひき肉を詰めてフリッターにして食べるのがオススメ!
<怒>
普通のかぼちゃのようにつるは伸びませんが、葉っぱが大きく、かなり大株になります。そのため、狭い畑では1〜2種類植えるのが限度。ある年のこと、20種類ぐらいを育ててみたときは、畑がすっかりズッキーニに占領されてしまいました。たまにつるが伸びてしまう種類もあり、そうなったらもう大変! まるで怪獣のように、つるがぐるぐると暴れまくり、収拾のつかない畑になってしまいます。
<哀>
生長が早いので、5月のゴールデンウィークのころに購入した苗は、月末ぐらいから収穫できるようになります。ただし、関東では、梅雨時期に雨が降り続くと、葉っぱが真っ白になる灰色カビ病になりやすく、その後、太陽が出てカーッと暑くなると、溶け始めてオシマイになってしまうのです。ツワモノどもが夢のあと……という感じで悲しくなります。やはり、涼しい気候のほうが好きなのですね。八ヶ岳に住む友人の畑では、夏の間はもちろん、秋のはじめごろまでとれ続けるので、うらやましい限り。ズッキーニ、トマト、ナスなどをいっしょに煮込む「ラタトゥイユ」という料理がありますが、わが家ではどうしてもズッキーニと夏野菜が同時期に収穫できないので、そのころには八ヶ岳からズッキーニを送ってもらいます。涼しいところから来たズッキーニの発色の良さには完敗です。大手種苗メーカーの品種は耐暑性が改良されているので、それなら関東でも夏越しできるかもしれません。
<楽>
写真
ひょうたん型、しましまの模様入り、ピタパン型、UFO型……。これ、みーんなズッキーニです。さまざまな形のズッキーニは、見ているだけでもウキウキと楽しくなります。
楽しいのは、その形や色。細長いヘチマ型ズッキーニは、一見きゅうりのよう。まぁるいラウンド型ズッキーニはメロンの子どもみたい。ほかに、ピタパン型やひょうたん型、つる首型、トロンボーン型などさまざまな形があります。色も黄色、オレンジ、緑、白、ツートーンカラー、しましまなど。つるつるお肌もちりめん状のお肌もあって、実に多種多彩。収穫カゴの中はおもちゃ箱のようで、思わずみんなに見せたくなります。
ちょっとウンチク
イラスト
熟した実を食べる普通のかぼちゃは、ヘタがコルク状だったり丸くて大きな形をしています。一方、ズッキーニなどのペポカボチャは、ヘタがとんがっているのが特徴です。

 ズッキーニは、ペポ(pepo)カボチャ、サマー・スカッシュ(summer squashes)ともいいます。ほかに、Courgette、Marrowというのもペポカボチャのお仲間。茹でると糸状になるそうめんかぼちゃも、ペポカボチャです。

 普通のかぼちゃは、ウインター・スカッシュ(winter squashes)ともいい、収穫時期は夏〜秋ですが、冬至のころまで保存がきき、また、そうすることで甘さやホクホク感が増します。

キッチンガーデンで

 ズッキーニは涼しい気候が好きで、ムレるのが何より苦手です。ベランダで育てるなら、打ち水などでコンクリートの蓄熱をおさえ、エアコンの室外機の熱風が直接当たらないように気をつけましょう。

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