6月〜7月は、雨の多い季節。ガーデナーは、お天気とにらめっこの日々が続きます。
「晴耕雨読というじゃないの、雨の日はのんびりかまえましょう!」と思ってはいるのですが、遠くの菜園のことが気になってソワソワしてしまったり、ベランダ園芸の場合は雨に濡れませんから、つい何かしらの作業をしてみたり。気ぜわしい現代人の悲しいサガでしょうか(笑)。

いつまでたっても素人園芸家の域を抜け出せない私も、いつしか天の声(?)が聞こえてくるようになったなぁ、と思うことがあります。天の声だなんて、ちょっとおおげさかな? 「緑の神様」とか、「トマトの神様」とか、そのときどきで自分の中での呼び名も変わるのですが…。
たとえば、ジョウロを忘れて菜園に行ったのに、種まきした後にザーッと雨が降ってくれたとか、「ジャガイモ掘りは土が乾燥したときがチャンスよね!」と思ってサラサラの土からジャガイモを掘り出したら、次の日から雨つづきだったとか。自然のタイミングと私の行動がピッタリ合うようになってきたんです。「ラッキー!」と思わず神様に感謝です。
性格にもよるでしょうが、マニュアルに縛られないで、自然の声を聞きながら暮らすといいようです。「また雨か、今日も菜園に行けない…」と、がっかりしないで。サッと雲の切れた晴れ間に「エイッ!」と出かけると、思いがけず雨上がりの美しいシーンに出会えることもあります。畑に着けば、「お!芽が出たぞ!」とか、「うわ!キレイ!」とか…。そんな発見もたまらなく楽しい。菜園生活って、収穫の喜びだけじゃないんですよ。

以前はうっとうしいだけだった梅雨も、野菜作りを始めてからは、四季のある日本でよかったな、雨はありがたいなと思えるようになりました。
前回、このコラムで、「梅雨の季節にしっかりした苗や株に育てておくこと!」と書きましたが、人間も同じです。夏になれば炎天下の畑に出て行かなければなりません。人間の体力作りも大事ですよ。
→もうすぐ暑い夏がやってきます。今のうちに、植物の苗や株をしっかりと育てておくのはもちろんですが、私たち人間も体力作りをしておかねば!
さて、野菜を知るうえで大切なヒントとなるのが、「原産地」。ご先祖はどこで生まれたか、ということです。
夏野菜の代表、トマト(このごろは春野菜、または年中野菜になってきましたね)は、アンデスからメキシコにかけての、ガレキの山が原産。赤道直下なので、お陽さまが大好き。「トマトは光で育てろ」というわけです。でも、雨はキライ。露地に植えられたトマトたちは、きっと、ハウスで育っているトマトがうらやましい…と思っていることでしょう。雨降りの日はビニール傘でもかけてあげたくなります。それから、アンデスは、光はたっぷりでも、高地ですから涼しい。日本のような猛暑は実は苦手なんです。25度以上では花付きが悪くなるとも聞きます。25度なんて、暑くありませんよね。トマトのなかには、夏を越してすっかりバテてしまう品種もありますが、秋に涼しくなってくると息を吹き返し、11月まで元気な品種もあります。
一方、「水で育てろ」といわれるなすは、乾燥が苦手です。原産地はインド東部、アジアの子だったんですね。高温多湿が大好き。それでも一度、真夏に切り戻してあげると秋なすが楽しめます。インド出身でも 日本の夏は過酷なんでしょうか。
インドや東南アジアなど、亜熱帯の植物も育てられるのが日本の夏のいいところ。これからでも育てることのできる野菜はたくさんあります。バジル、つるむらさき、水前寺菜(金時草)、三尺ささげ、ゴーヤ、そしてアフリカ原産のモロヘイヤ、オクラなど。今すぐ植えればまだ間に合います。
バジル、つるむらさき、水前寺菜、ミントなどは、コップの水にさしておくだけで根が生えてきます。それを土に移して育ててもOKですよ。

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