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育てる&食べる 野菜で元気!

はじめよう、キッチンガーデン!おいしい野菜のある暮らし 8月の野菜 トマト

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トマトは、色や形がカワイイだけでなく、人気や消費量からみても「野菜の王様」。上半期の家庭菜園の主役です。そんなトマトの季節がやってきました!

近ごろは年中スーパーにトマトが並んでいるので、旬といってもピンとこないかもしれません。確かにトマトは周年栽培も可能です。でもそれは、ビニールハウスや空調設備があって、生育温度などの条件がそろえば…の話。

素人の私がトマトを育てようと思ったら、自然の気温や日照などに頼らざるをえません。設備いらずの露地栽培というわけですが、これがいちばん無理のない、楽チンな方法です。

写真

データ:トマト

学名:Lycopersicon esculentum Mill.
英名:tomato
仏名:tomate
伊名:pomodoro
和名:小金瓜、蕃茄
分類:ナス科トマト属
原産地:中南米

日本の代表的なトマト、「桃太郎」。甘みが強く、酸味も適度にある人気の品種です。スーパーでもよく目にしますよね。

プロフィール

トマトの原産地は中南米、アンデス高地のがれきの山です。気候は乾燥気味で昼夜の温度差があり、実は、意外と涼しいところの植物なのです。

赤道直下にあるため、日照はたっぷり。そこで、「トマトは光で育てろ!」といわれます。ベランダでも畑でも、いちばん日当たりのいい特等席がトマトの場所です。一日中充分に日が当たる畑でも、「畝(うね)は南北に立てろ!」が鉄則。東から昇り、西に沈んでいく太陽の光を、たっぷりと浴びられるようにします。何かの影になってしまうところには植えないようご注意を。

写真
私の畑には、トマトの生育がよくなるという、カナダ製の赤いマルチングシートをしいています。品種名がABC順になるよう並べて植え、毎年データをとり、もちろん味も食べくらべて比較します。手前に見えるのはトマトのコンパニオンプランツ、さまざまなバジルたちです。

原産地には雨がほとんど降らないので、トマトは雨に当たらないようにするのがベスト。よってハウス栽培が適しているというわけですが、個人の畑や市民菜園にハウスを建てるわけにはいきませんよね。日本では、トマトの生育時期がちょうど梅雨と重なります。毎年、長雨が続くと、思わず傘でもさしてあげたくなってしまいます。夜、気温の下がらない日本の熱帯夜も苦手。また、乾燥を好むので、畝は高畝に。病気を防ぐため、足元には必ずワラかマルチを敷いて、雨で土がはね返らないようにします。

野菜づくりを始めたら、誰でも一度は作ってみたいと思うのがトマトではないでしょうか。でも、トマトが病気に弱いとか、栽培が難しいとかいわれるのは、もともと日本の気候に合っていないという背景があるのです。そこで、日本のトマトには、風土に合った品種改良がなされてきました。

食味の点でも、イタリアやギリシャといった国々では料理用のトマトが好まれるのに対して、日本では、生で食べるサラダ用トマトが発達しました。

写真
桃太郎の「親」は、写真の“ポンデローザ”。名前にローザやローズとついているトマトはピンク系。品種改良の元となっただけに、その形、大きさ、成り方、味…。どれをとっても、たいへんすばらしいトマトです。

例えば、よく目にするトマト“桃太郎”は、日本の気候や風土、食生活に合うよう改良された品種ですが、現在もまだまだ品種改良され、進化を続けています。

そうそう、このトマト、桃太郎という名前がつけられていることからもお分かりだと思いますが、ピンク色をしています。実は、日本のトマトはほとんどがピンク系なのです。一方、世界のトマトや、ジュース用、ケチャップ用のトマトは赤系。しかも真っ赤なものが多い。それは、赤くないとおいしそうに見えないからなのです。ピンク色のケチャップやソース…、イマイチ食欲をそそりませんよね?

このトマトの赤色成分は、リコピンという色素。強い抗酸化作用があることで注目され、今では誰でもこのコトバを知っている時代になりました。

ちょっとウンチク
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水に放すと浮くトマトと沈むトマトにわかれます。欧米のトマトはほとんどが浮き、ミニトマトはほぼ沈みます。大きくて重いトマトが沈むとは限らないのが面白いところ。

トマトが大量に収穫できたら、まずは、水を張ったボウルなどに入れてみてください。浮かんできたのは料理用、沈んだのは生食用(サラダやマリネ)にします。

料理用トマトは、そのままパスタや煮込みなどの料理にしていただくか、水煮やソースをつくり保存するのがいちばんなのですが…。畑から帰ってもうグッタリ、火を使って料理するエネルギーがないときは、皮つきのまま冷凍庫へ。凍ったまま水に放すとすぐに皮がむけます。

水分の少ないミニトマトは、干すか、軽く電子レンジで水けをとばし、ドライトマトに。

キッチンガーデンで

日本人に身近なトマトのほとんどは、「コルドン仕立て」といわれる、わき芽を摘んで1本に仕立てる方法で育てます。どんなマニュアルを見ても、トマトは5月下旬〜6月中旬に定植したら、それからは、こまめに次々と葉っぱの根元に出てくるわき芽を摘む、と書いてあります。病気がうつることがあるので、ハサミは使いません。これをしないと、たいてい、樹や葉っぱばかりが茂り、実のつきが悪くなります。

でも、ある年、「まてよ? 几帳面な日本人ならともかく、外国ではこんなにこまめに世話してるわけがない!」と思い、調べたところ、わき芽を摘まずに育てる品種があることが分かりましたす。スペインやイタリアの料理用トマトは、とにかく放任。「ブッシュ」といいますが、灌木のように育てるタイプです。日本にも“なつのこま”という品種があり、ブッシュタイプ。真っ赤な料理用のトマトです。プッシュタイプで矮小のものはハンギングバスケットに、コルドン仕立てで矮小ならコンテナ栽培に適しています。

イラスト
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