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育てる&食べる 野菜で元気!

はじめよう、キッチンガーデン!おいしい野菜のある暮らし 9月の野菜 とうがらし

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暑さ寒さも彼岸までといいます。でも、今年は、信じられないほどの猛暑が続いた分、秋の訪れも早いのでしょうか。やっとセミが鳴いたと思ったら、秋の虫の音も早くも聞こえてきて、自然界も大忙し。天気や気温は、その年ごとに違うので、「毎年一年生」という言葉も納得です。

涼しくなってきたので、トマトやなすなどの夏野菜が、最後に少しだけ元気を取り戻してくれたような気がします。「秋なす」というのは、夏にいったん枝を剪定(せんてい)して休ませたものが、秋にもういちど有終の美を飾る…ということではないかと思ったりもして。さて、今回は、なすのお仲間「とうがらし」。夏の終わりから秋口にかけて、ようやく本領発揮!真っ赤に色づいてきます。

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データ:とうがらし

学名:Capsicum annuum
英名:chili pepper , green pepper , red pepper
分類:ナス科トウガラシ属
原産地:熱帯アメリカ

学名のCapsicumには、「果実が食物を刺激する」という意味があるとか。カプセル(容器)という説もあります。annuum は、「一年草」という意味です。

プロフィール

日本では、とうがらしとピーマンは別モノ扱いですが、欧米ではどちらも「pepper」。ホットペッパーかスイートペッパーか、つまり、辛いか辛くないかの違いだけで、同じ仲間なのです。

ハーブ研究家の広田先生が、RHSJキッチンガーデンクラブで教えてくださった、とうがらしの分類をイラストにしてみました。まずは形でベル型とそうでないものに分けられ、それぞれSweetタイプとHotタイプがあります。
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かわいらしいベル型のとうがらし。これはSweetタイプ(辛くありません)。青いうちのほうが香りがよく、クリームチーズを詰めて食べるとさわやか。ベル型のHot(辛い)タイプには、その名も「Friars Hat=修道士の帽子」という品種があります。赤くなった帽子もかわいいもの。先日、花屋さんで、花材としてみかけました。園芸用や花材の観賞用とうがらしは、農薬や薬を使っていることが多いので食用にはおすすめできません。ご注意を。

辛くないものの代表格といえば、もちろんピーマンですよね。その他、バナナピーマン、万願寺とうがらし、伏見甘長(あまなが)など。おなじみのししとうには、辛いものもあれば辛くないものもあり、まるで運だめしのよう。

畑に万願寺とうがらしか伏見甘長が1本あると、夏中、その収穫におわれます。最初の年は、畑に行くたびに大量に収穫できるのが頼もしく、うれしくもあったのですが、なにしろよく取れるので、気がつけば毎日ジャコ炒(いた)めや揚げ出しが食卓を飾ることに。あまりたくさん植えるものではないな…というのが最近の教訓です。

辛いほうのとうがらしの代表、鷹の爪(たかのつめ)や八ツ房(やつぶさ)も、1〜2本あれば、1年分のとうがらしはまかなえます。辛いもの大好き!という方でしたら、いくらあってもいいのかもしれませんが。わが家はあまり辛いものが得意ではありませんので、ほどほどに…を心がけています。

ある年、美食家で辛いもの好きの知人、壇太郎さんに、とうがらしの苗をたくさんわけてもらいました(「トマトマニア」オンクラ自慢のトマトの苗と物々交換で)。その数なんと、23種類!当然、畑の大部分はとうがらしに占領されてしまいましたが、大きく育つもの、小さくまとまるもの、黒い葉っぱがはえるもの、実が足れるもの、天に向かってなるもの…と実にさまざまで、ワクワク&ドキドキの楽しい一年間でした。

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ボブラーノ、パープル、カイエンヌ、アパッチ、セラーノ、ハバネロ、スピノーザ、ブラジル、チェコプラック、ガーデンサルサ、中国ちぢれ…などなど。私の畑でとれた、いろいろなとうがらしです。見た目だけではなく、辛さもいろいろ。

とうがらしも、トマトに負けず劣らず、その色や形のバリエーションたるや無限大です。色は赤やオレンジ、黄色、緑、黄緑、紫、黒などなど。一色のもあればシマシマ模様もありますし、大きさはミニミニサイズからバナナより大きいものまで。形もまん丸や、細長、バルーン型など本当にいろいろです。

色や形がカワイイので、ギフトにしても喜ばれました。また、乾燥させればクリスマスぐらいまでは色鮮やかなままなので、ヒモでつるしておくだけでも素敵(すてき)なインテリアに。リース型のオアシスにさしておけば、飾りながらお料理にも使えて便利です。

ちょっとウンチク
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とうがらしの辛さの分類。こちらも、ハーブ研究家の広田先生がRHSJキッチンガーデンクラブで教えてくださったのをイラストにしてみました。あのハバネロより辛い、超激辛とうがらしがあるなんて、驚きですよね?!ハバネロは独特のスモーキーな香りがあり、激辛でも根強い人気があります。

 とうがらしの赤い色は、カプサンチンという色素です。強い抗酸化作用があり、動脈硬化の予防や老化防止に役立つといわれています。

辛さの成分は、カプサイシン。アドレナリンの分泌を促進し、食欲を増進させます。一方で、辛さが脳を刺激して体温を上昇させ、発汗、呼吸数が増し、それによって分泌されたカテコラミンが体脂肪を燃やすので、ダイエットに役立つともいわれ、注目を集めています。

 辛みは、種の部分と、その周辺のワタ状の組織(胎座)に多いので、辛いのが苦手な方はタネとワタを取り除きましょう。

 見た目だけでは辛いか辛くないかがわからないとき、私はシッポの部分を少しかじってみます。ししとうなど、辛いものと辛くないものが混ざっている種類で、辛いものを除きたい場合にお試しください。また、とうがらしも、モノによって辛さの度合いが違います。料理のレシピに「とうがらし1本」とあっても、ものすごく辛い種類なら1/2本でいいし、逆に辛みが弱いなら2本入れたいところ。目の前にあるとうがらしがどれくらい辛いのかわからないときは、シッポをかじって辛さを確かめましょう。

 とうがらしは葉っぱも食べられますので、捨てないようにしてくださいね!

キッチンガーデンで
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とうがらしの花。ちょっとピンク色がかっていたり、紫色が入っていたり…。品種によって微妙な色の違いがあります。

 とうがらしはにんじん、なす、ねぎ、トマト、タマネギと相性がよく、虫よけなどの効果もあるコンパニオンプランツ。畑の守り神です。ベランダにも一鉢あるといいですよ。それだけで、害虫回避の効果があります。

 また、とうがらしをベースにしたオリジナルの虫除けエキスを作っておくと便利。人によって作り方は違うようですが、私は、とうがらしににんにくを加え、水か焼酎で割り、2〜3ヵ月おいて発酵させてから使います(ときどき木酢液を入れることもあります。殺菌作用があるので、数ヵ月おいても不思議とカビたり腐ったりはしません)。

 使うときは、水で薄めてスプレーします。刺激があるので、マスクやゴーグルを着けて散布しましょう。農薬と違い、すべて口に入ってもいいものばかりなので、さっと洗えば安心して食べられます。

 秋が深くなったら、畑に植えたとうがらしは、霜が降りて枯れてしまう前に鉢あげし、ベランダや軒下に移動しておくと、長い間楽しめます。昨年は暖冬だったためでしょうか、わが家のとうがらしはなんと越冬しました。温暖化が進むと、一年中楽しめる野菜も増えていくかもしれませんね。

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