秋のアブラナ科などの種まきシーズンはほぼ終了してしまいました。これからの時期、いちばん遅くまでまくことができるのは、エンドウやソラマメなどのマメ類。
エンドウ(スナップエンドウ、グリーンピース、サヤエンドウなど)は、地域によっては春先にまくこともできますが、秋に種をまいて、15センチほどの高さで冬を越し、春を迎えるほうが丈夫で立派に育ち、収穫量も多くなります。
また、ソラマメは、冬の寒さを経験しないとダメなので、種まきができるのは今、この時期だけなのです。来春のマメ三昧(ざんまい)を夢見て、種をまいてみませんか?

マメというのは、いわば大きな種です。ただし、割合からすると高価なので、<芽だし>の作業を行います。まず、湿ったペーパータオルなどの上において、十分水をふくませ、1〜3日たったころ、根が出る気配を感じたものだけをそっと土にまきます。

畑やプランターに直接まいてもいいのですが、イチバンの敵は鳥です。ぷっくりと芽が出てきたころ、モヤシの頭状のやわらかいマメが最もおいしいと、鳥たちも知っているのですね。本葉が出てきて安定するぐらいまでは、しばらくポットで育て、目の届く範囲で監視してから、畑やプランターにデビューさせたほうがいいでしょう。




マメ科の植物は移植を嫌うので、根をいじらないように、そっとそっと植えてください。私はいつも紙製のポットを使って、そのまま埋めれば土に帰っていくような工夫をしています。
マメの種袋には、ピンクや緑色をした種が入っていることがあります。これは病気よけの薬剤でコーティングされたもの。手でさわったら、念のため、しっかり洗うようにしましょう。
【11月〜霜月(しもつき)】「しもつき」の由来は、『奥義抄』に「十一月に霜しきりにふるゆえに、霜降月(しもふりつき)というを誤れり」からが定説となっている。別名:仲冬、神帰月、達月、子月、復月、雪見月、神楽月、短至など
| 11月3日 | 楓蔦黄 | もみじつたきばむ (または、「ふうかつきなり」) |
カエデやツタの葉が色付きはじめるころ |
|---|---|---|---|
| 文化の日 | ぶんかのひ | ||
| 11月8日 | 立冬 | りっとう | この日より冬、日あしも目立って短くなる |
| 11月9日 | 山茶始開 | さんちゃはじめてひらく | ツバキ(サザンカの説もあり)の花が咲きはじめるころ |
| 11月10日 | ●朔 | さく | 新月 |
| 11月13日 | 地始凍 | ちはじめてこおる | 寒さで大地が凍りはじめるころ |
| 11月18日 | 金盞香 | きんせんこうばし | スイセン(キンセンカの説もあり)の花が、咲き始めるころ |
| 11月23日 | 小雪 | しょうせつ | 冬も進み、北国より冬の便りが聞かれるころ |
| 勤労感謝の日 | きんろうかんしゃのひ | ||
| 11月24日 | ○望 | もち | 満月 |
| 虹蔵不見 | にじかくれてみえず | 陰気が盛んになり虹が現れなくなるころ | |
| 11月28日 | 朔風払葉 | さくふうをはらう | 冷たい北風が木の葉を散らすころ |
| 11月の種まき | |
|---|---|
| 上旬 | ラディシュ・小かぶ・小松菜・からし菜・高菜・ほうれんそう・ビタミン菜・タイサイ・大麦・小麦・ライ麦 |
| 中旬 | えんどう・ほうれんそう・小かぶ・ライ麦 |
| 下旬 | えんどう・ライ麦 |
御倉 多公子(おんくら・たきこ)
園芸研究家。RHSJ(英国王立園芸協会日本支部)キッチンガーデンクラブ世話人代表。グリーンアドバイザー神奈川理事。NPO法人野菜と文化のフォーラム理事。園芸歴18年。自宅ベランダと菜園で野菜づくりに取り組み、トマトだけでも300種類以上。野菜づくりの場をガーデンとして、そのデザインや栽培、収穫を楽しみ、そのおもしろさを伝えたいと活動している。
カルチャーセンター講師、雑誌などで活躍中。
著書:「キッチンガーデンはじめて12ヵ月」(誠文堂新光社)
監修:「おうちで野菜作り」(日経BP)
(更新日:2007年10月25日)
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