秋も深まってきました。今のうちにせっせと落ち葉をかき集めておき、冬支度にそなえましょう。集めた落ち葉は、防寒になるよう野菜の根元にマルチングします。または、サンドイッチのように土と交互に積み重ね、堆肥(たいひ)作りをします。
枯れたものは整理し、鉢などに残った土は取り出して、日光にさらします。カミキリ虫などの幼虫がいる場合がありますので、処分したほうがいいと思いますが、再生するのであれば、腐葉土や薫炭(くんたん)など、土壌改良できるものを混ぜてから使ってください。

原産地が熱帯や暖かい地方のものは霜に弱いので、畑のものは鉢上げし、ベランダなどの暖かい軒下に移動させます。関東では、水前寺菜、ミニトマト、ツルムラサキ、トウガラシ、バジルなどは越冬する場合もあります。
←写真のレモングラスなど、熱帯や暖かいところが原産地のものは、掘り上げて鉢に入れ、ベランダなどへ移してあげましょう。

そうそう、小型の家庭果樹(バラ科の果樹やベリー類)は植え付けや植え替えなどの適期です。カンキツ類は、北風の強いところには置かないようにご注意くださいね。
このコーナーに一年間アクセスしてくださって、どうもありがとうございました。「野菜で元気!」になりましたか?
“野菜の神様”といわれた故・江澤正平先生(野菜と文化のフォーラム名誉理事長)は、「人間は野菜がないと生きていけない」と、よくおっしゃっていました。空気中や土の中の無機質をビタミンやカルシウムなど、人間が生きていくのに必要な栄養素に変えてくれているのは、植物のなせるワザなんだよ、と。
江澤先生には野菜に関することをいろいろ教えていただいただけでなく、野菜を学ぶことの楽しさも教わりました。花の場合はどうやって咲かせるかがゴールですが、野菜はその食べ方や歴史、風土まで、実にさまざまなことに興味が湧(わ)いてくるのです。
今年経験した“おいしい野菜のある暮らし”は、また次の年の“おいしい体験”に続いていきます。小さなお庭でも、たった一鉢でも、キッチンガーデンが増えていくことを願っています。
最後になりましたが、みなさまからお寄せいただいた、たくさんのご意見やご感想、励みになりました。おひとりおひとりにお答えすることはできませんでしたが、またいつの日か、野菜談議に花を咲かせましょう!

→野菜で作る、キッチンガーデン。見た目も美しく、作って楽しく、食べておいしい…と、いいとこづくし!小さなスペースでもOKです。

【12月〜師走(しわす)】「しわす」「しはす」の由来は、12月は、僧(師)を迎えて経を読ませるため、「師が走る」ことからが、定説。また、「歳極(としはつ)月」、「成し終わる月」が転訛してしわすになったという説もあり。ほかに12月を表すのは、極月(ごくげつ)、雪見月(ゆきみつき)、李冬、暮歳、惜月、春待月、小歳、窮月、親子月など
| 12月3日 | 橘始黄 | たちばなはじめてきなり | ユズ・ミカンなどが黄色に色付きはじめるころ |
|---|---|---|---|
| 12月7日 | 大雪 | たいせつ | 北風日増しに強く、雪おおいに降る |
| 12月8日 | 閉塞成冬 | へいそくふゆとなる | 冬気強まり、人も生き物も万物みな閉じふさがるころ |
| 12月10日 | 朔 | さく | 新月 |
| 12月12日 | 熊執穴 | くまあなにちっす | 熊が寒さを避けて冬眠するころ |
| 12月17日 | 厥魚群 | けつぎょむらがる | サケ(オコゼの説もあり)が集まるころ |
| 12月22日 | 冬至 | とうじ | 一陽来復のとき、昼がもっとも短い。この日から日あしは徐々に伸びていく |
| 12月23日 | 乃東生 | ないとうしょうず | カコソウ(夏枯草)が生えはじめるころ |
| 天皇誕生日 | てんのうたんじょうび | ||
| 12月24日 | 望 | もち | 満月 |
| 12月27日 | 縻角解 | びかくげす | シカの角が落ちて生え変わるころ |
| 1月1日 | 雪下出麦 | せっかむぎをいだす | 雪の下に麦が芽を出すころ |
| 12月の種まき | |
|---|---|
| 上旬 | えんどう・ほうれんそう・ふだんそう |
| 中旬 | えんどう・そらまめ |
| 12月のガーデン作業 | |
|---|---|
| 上旬 | 落ち葉集め。麦踏み。追肥、中耕(キャベツ類・ねぎ・タマネギ・大根などに)。苗の植え付け(10月蒔きレタスやサラダ菜、タマネギ・菜っ葉類<高菜、京菜、からし菜>など)) |
| 中旬 | 追肥、中耕。土寄せ(えんどう・そらまめなどに) |
| 下旬 | たい肥作り。麦踏み。 |
★屋外で越冬困難なもの(レモングラス、水前寺菜など)を堀り上げて、軒下などに移動しましょう。
御倉 多公子(おんくら・たきこ)
園芸研究家。RHSJ(英国王立園芸協会日本支部)キッチンガーデンクラブ世話人代表。グリーンアドバイザー神奈川理事。NPO法人野菜と文化のフォーラム理事。園芸歴18年。自宅ベランダと菜園で野菜づくりに取り組み、トマトだけでも300種類以上。野菜づくりの場をガーデンとして、そのデザインや栽培、収穫を楽しみ、そのおもしろさを伝えたいと活動している。
カルチャーセンター講師、雑誌などで活躍中。
著書:「キッチンガーデンはじめて12ヵ月」(誠文堂新光社)
監修:「おうちで野菜作り」(日経BP)
(更新日:2007年11月22日)
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