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有名人のお宝カメラ

あの有名人のお宝カメラ Vol.17 森永卓郎さん 取材メモとしてのデジタルカメラ

−−2万台のミニチュアカーをはじめ趣味が多彩ですが、カメラもコレクションですか

右が、いつも鞄に入れて持ち歩いているオリンパスキャメディアX-550。空やビルなど日常で気になるものは何でも撮るという。左がコニカミノルタディマージュZ5。連写機能があり、限られた時間に取材のメモとして多くのものを記録できるので気に入っている。

仕事の道具として購入しているはずなのですが気付いたら、40台ほどになっていました(笑)。とくにデジタルカメラが出てからは買い換えるペースが加速しましたね。発売(1988年)されてすぐ購入した最初のデジタルカメラ、ソニーのマビカから数えてもう20台近くなります。飽きっぽく、新しいカメラが出るとすぐに手を出す癖があります(笑)。買ったのはいいけどなくしたり、使わなかったりと本当にむだが多い。どれも帯に短し、たすきに長しなんです。コンパクトでストロボと連動できるのがぼくの理想。それに単3電池が使えることが絶対条件。忙しいので充電する暇がない。単3電池ならどこでも手に入るから困らないんです。

−−おもちゃはどのカメラで撮影を?

2002年屋久島、縄文杉の近くで撮影された一枚。手前に枝を配することで、霧が立ちこめた森の鬱蒼(うっそう)とした奥深さが感じられる

キヤノンEOSD60に外付けストロボを装着して撮っています。パッケージに入ったままのリカちゃん人形やコート紙の双六はストロボ光が反射してむずかしいですね。バウンスさせたり、ティッシュペーパーをかぶせて光を軟らげたりしてみますが、なかなか思うようには撮れません。

ミニチュアカーの撮影では地獄を見ました。2004年に「ミニカーからすべてを学んだ」を出版するとき、一晩で80台撮らないと締め切りに間に合わないスケジュールでした。プロカメラマンが全て撮るはずだったんですが、彼は1時間に3、4枚しか撮れない。代わりにぼくが24時間ぶっ通しでブツ撮りです。人生でいちばん撮影した経験ですね。

−−多くの連載やテレビ出演など多忙ですが、日常的に撮っているのですか

1年半ほど前に購入したキャメディアX-550をいつも鞄に入れて持ち歩いています。ストロボは付きませんが、D60と違って軽いことが魅力です。出張に行けば多いときで一日450枚くらい、少ないときでも150枚は撮ります。質より量で勝負ですから。空、ビル、公共施設など片っ端から撮っています。なぜかというと、雑誌向けの激安アーカイブスをやろうと思っているからです。例えば、何の変哲もないハンマーの写真でも写真エージェンシーから借りると、料金が1点1万5千円くらいかかる。高い! だったらぼくが10分の1くらいの価格で貸し出そうというわけです。需要はあると思うんですけどね。定年後の開設を目標に、今はひたすら撮りためています。(笑)

−−取材で使うカメラは?

富士山は大好きな被写体で、飛行機でも新幹線でも見えれば必ず撮り、写真は500枚に上るという。季節によって表情が変わるのが魅力で、いつも感動しながら撮っているという
2万台という森永さんのミニチュアカーコレクション。右がドイツのミニチャンプス社が製造したリンカーン・コンチネンタル。J・F・ケネディがダラスで暗殺されたときのメモリアルとなっている。左がイタリアのリオ社から発売されたヒットラー専用のベンツ。キヤノンEOSD60で撮影

取材に携行するカメラで重要なのは連写ができることです。原稿を書くときの資料として使うことが多いので、限られた時間でパッパッと撮れるカメラが理想です。キャメディアX-550は好きですが、シャッターのタイムラグや起動の遅さが気になる。かといって、EOSD60の重量は負担になる。2台の間を採って購入したのが、コニカミノルタのディマージュZ5。ぼくが出演しているラジオ番組の通信販売で紹介したのをきっかけに購入しました(笑)。連写できるので動く被写体を撮るのに重宝しています。

−−動く被写体とは?

今はメイド喫茶のメイドさんくらいですかね(笑)。秋葉原関係の連載を3本抱えているので、秋葉原を撮ることが多いんです。コミックショップの取材では、原稿を書くためのメモとしてビルの5階から地下1階まで走りながら、とにかく何でも撮りました。限られた時間で記録する場合に使う一台です。

−−では、ディマージュZ5が今のところベストですか?

ところが、ぼくが持っているストロボはキヤノン用しかない。ディマージュZ5にはつけられないので、ブツ撮りはD60にならざるを得ない。結局、3台それぞれの利点を生かして使い分けています。

(更新日:2007年01月12日)

プロフィール

森永 卓郎(もりなが・たくろう)

森永 卓郎(もりなが・たくろう)

1957年東京都生まれ。80年東京大学経済学部経済学科卒業後、日本専売公社(現JT)入社。日本経済研究センター、経済企画庁総合計画局、三井情報開発総合研究所などの出向を経て、91年三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)入社。現在、同社客員主席研究員、獨協大学経済学部教授。経済アナリストとしてテレビコメンテーター、ラジオパーソナリティーと幅広く活躍している。著書に「年収300万円時代を生き抜く経済学」「萌え経済学」「デキる男がハマる女」など多数。またミニチュアカー、フィギュア、ポケットティッシュなどのコレクターとしても知られている。

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