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――写真をはじめたのはいつですか。きっかけを教えてください。

写真
左から旧東ドイツのカール・ツァイス・イエナ製WERRA1と、現在メーンで使っているオリンパス ペン Lite E-PL1。ポップアートモードなどアートフィルター機能を生かして、フィルムの質感に近づけた作品を撮っている

20歳、大学生のころです。写真部に入っていた親友の影響をうけました。ちょうど「カメラ女子」がブームだったころです。カメラをぶら下げていると格好いいとか、単純に流行に乗ったんですね(笑)。一眼レフがほしかったけど、新品は高くて学生には手が出ない。それで、オリンパスOM10を中古で買いました。とにかく軽くて持ち歩きやすいものということで、店頭でいろいろ手にとってみたんです。シャッター音は重要で、OM10のシャッター音はいまでもいちばん好きです。

――最初は何を被写体にしましたか。

写真
雨上がりの大学キャンパス内でアジサイを撮影。逆光の輝きと露に濡れた色彩にクラシックカメラとネガカラーフィルム独特の味わいがある。WERRA1とテッサー50ミリF2.8の特性が生かされている

おもに風景ですね。「青春18きっぷ」であちこち移動しながら、行く先々でスナップを撮る。そういうカメラ旅が楽しくて。OM10が壊れてからはOM-1。シャッター音はOM10に負けるけど、軽く持ち運べるのでOM-1をいつも使っていました。音楽の仕事をするようになると、周囲にカメラをやる人が多くて、いろいろ情報が入ってきます。「カメラ好き」を公言しているせいか、お仕事でお会いした坂崎幸之助さん(THE ALFEE)に単焦点レンズとカメラをいただいたこともありました。WERRA1は、ラジオ局のディレクターさんから。「中古は説明書がついていないから困るだろう」と、操作方法を書いたメモまでくださったんですが、機械には詳しくないので、あんまり見なかったですね(笑)。

私は開放近くで撮るのが好きで、絞りはだいたいF5.6。シャッター速度は、使いながら体で覚えていきました。現像は近所にある個人経営のカメラ店にお願いしているんですけど、「ちゃんと勉強してから撮りなさい」って、しょっちゅうダメ出しされちゃう(笑)。失敗作が圧倒的に多くて、そのなかに「奇跡の一枚」が交じっているというときもありました。

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