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2006年12月、M42オリオン座大星雲を口径30センチのアストロカメラにキヤノンEOS Kiss Digitalをつけて撮影。赤いフィラメントがきれいだ

あとぼくはマウントコレクターでもあるので、カメラとレンズの組み合わせをいろいろ変えて楽しんでいます。面白いのは、パナソニックLUMIX DMC-GH1ですね。ミラーショックがないので天体写真や、アダプターをかまして顕微鏡レンズやマクロレンズをつけ、花の超マクロ撮影をしています。でも最高の組み合わせは、ニコンD3とコンタレックスのレンズ。とくにゾナー135ミリF4の解像度はすばらしい。コンタレックスのレンズは特殊なので、マウントアダプターが市販されていないんです。それでインターネットで見つけた香港の業者に注文して、ニコンマウントに改造しました。絞りも刻印してつけました(笑)。そうしたくなるぐらい、このレンズはすばらしいんですよ。あの名レンズがこういう形でよみがえるのかなと。レンズの進歩って、なにかなと思うんです。今のレンズ設計はコンピューターでするから、誰がやっても一応の水準にはなるわけです。だけど、昔は職人技でやっているから、同じブランドでもいろいろな差が出てくる。その中で、よいレンズを探すのが面白いんですよ。

――ライカは?

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2009年8月、夏休みの1週間を過ごしたギリシャ・サントリーニ島で、パナソニックLUMIX DMC-G1に、Gバリオ14〜45ミリF3.5〜5.6で撮影。地中海の青とテラスの白、強い影を対比させて画面を構成。そこにパラソルの集合体が奏でるリズム感をテーマにしているという

高いカメラは興味ないんですよ。いま持っているカメラも全部中古です。ライカや大型カメラも持ってはいますが、それより2千円、3千円のロシア製カメラやレンズのほうが面白い。誰も使わないような安いレンズで、知られていない側面を見つけるほうが知的好奇心をそそります。中古カメラ屋さんで二束三文で売られているレンズをアダプター経由で現代のカメラにつけて撮る。思い切り収差が出たりして、「これ、どういう思想で設計したんかな」とか、いろいろ想像するのも楽しいんです。(笑)

――奥様はなんとおっしゃっていますか。

もうあきらめてます。これだけあると、10台、20台増えてもわからない。木を隠すには森に入ることです(笑)。でもこの間、机の後ろに隠していた大きな超望遠レンズが見つかって、妻が「こんなところにこんな大きなレンズが!」と驚いたから、ぼくも「すごいな、レンズって3年でこんなに大きくなるんか。けっこう成長早いよね」と言ったら、なにも言わず向こうに行きました。(爆笑)

「アサヒカメラ」(朝日新聞出版)連載「あの有名人のお宝カメラ」より

(更新日:2011年11月14日)

プロフィール

村山昇作(むらやま・しょうさく)

村山昇作(むらやま・しょうさく)

1949年京都府生まれ。72年同志社大学経済学部卒業後、日本銀行入行。79年カリフォルニア大学(UCLA)経済学修士取得。ニューヨーク事務所エコノミストを経て、94年日本銀行高松支店長に就任。2001年退行、帝國製薬参与に。02年同社社長に就任。今年3月から相談役に。現在、iPSアカデミアジャパン社長も務めている。著書に「目からウロコの日本経済論」、共著に「世界同時バランスシート不況」「東ドイツカメラの全貌 一眼レフカメラの源流を訪ねて」がある。

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