
「5年前からカメラにのめりこんだので、これまでに自分自身でもずいぶん写真の勉強をしました。けれど、今ひとつ本当に撮りたい作品が撮れずにもどかしかったので、写真教室に参加するようになったんです。中山先生の授業は撮影技術を学ぶというより、被写体の見方と言うか、物の見方を教わっているのだと思います。先生のひと言で、気づきもしなかった情景とレンズを通して出合うことができるんです」と、佐藤さん。写真教室の「作品研究会」では今まで撮りためた写真も持参する。
「20枚近くある中、先生が選んで並び替えていくと、言葉ではうまく説明できないけど撮りたいものというか、自分の写真というかが見えてくるんですね。そこがすごい」

写真教室以外でも、佐藤さんは積極的に活動をしている。
「機会を見つけては写真コンテストに応募しています。専門雑誌の「日本フォトコンテスト」には、一般人が公募できるコンテストが、たくさん紹介されていて便利なんです」と、佐藤さん。地元・秋田の写真展で準優勝し、賞金1万円と吟醸酒1升を手に入れたこともある。
「教室に行って、仲間の作品を見るのがとてもいい刺激なんです。たとえば、撮影会で足元だけを撮る人がいて、そういうテーマの写真もあるんだな…と、自分にはないセンスにしてドキっとさせられます。でも、そんな他人のいいところを盗んでやろうと、向上心と闘争心がわいてくるんです」

佐藤さんが再びカメラを持つようになって、奥様も写真が趣味になった。
「カメラを持って出かけようすると、かみさんが金魚のフンのようについてくるんですよ(笑)。それで、撮影を始めると、どう操作したらいいのか一々聞いてくる。最初は私がニコンのF100、かみさんがニコン 90Xを使っていたのですが、同じメーカーでも微妙に操作が違う。それを説明するのが面倒臭くて、妻用にもう一台ニコン F100を買いました」
ぶつぶつ文句を言うような話し方だが、佐藤さんはどこかうれしそうだ。
「50代から再びカメラを手にして、夫婦共通の趣味になりました。朝晩カメラを持ち歩いても、シャッターを押すのに飽きないから、きっと死ぬまで撮り続けていくでしょうね」
講師の中山紀子先生から
閉ざされた自分を解放してあげる、物語を写しこむ…
それが、写真を撮る面白さであり喜びなんです
「私自身、1990年までひきこもりがちな専業主婦でしたが、写真と出合ってから人生が一変しました。写真はわざわざ言葉にしなくても、その瞬間の自分の心を写すことができますから、シャイな「どらく世代」にはぴったりな自己表現の一つではないでしょうか。
被写体と向き合っているときは、普段の生活や職場のしがらみから解放されます。また、写真を撮り続けていくうちに、生徒自身も気づかなかった「本当の自分」をきっと発見できます。そういう現実離れをした時間を過ごす場所が、写真教室なんですね」
代官山フォトサロン
問い合わせ先:東京都目黒区中目黒1-1-71株式会社イーストウエスト
TEL 03-3711-7523
他にも、日帰りバスツアーやフォトハイクもあり。
(更新日:2006年07月07日)
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