
今回のトレッキング講習のテーマは「富士登山事前講習」だが、どらく読者の小野さんは、もっとも初級者向けのこのコースを選択した。一緒に鷹取山を登るメンバーは、この夏、富士山登頂を目指す5人と、小野さん同様、初心者の女性1名だった。全員が自己紹介をして、いよいよトレッキング講習がスタート。リーダーの直原さんが逗子の地図を広げて、本日のスケジュールとルートを説明。

小野さんコメント
ひとりで参加したので、一緒に歩く人たちに溶け込めなかったらどうしようと、ちょっと不安でしたが、みなさんが温かく迎えてくれてほっとしました。僕と同じように、ひとりで参加の方が他にいたのもうれしかったですね。直原さんの話によると、ひとりで申し込まれる方は他のコースでも多いようで、トレッキング講習を含めた、アウトドアイベントは気軽に参加できるんだとわかりました。


「みなさん、すぐにでも登りたいかもしれませんが、必ず、準備体操をしてください。特に運動不足の方は念入りにストレッチをしてくださいね」と、直原さん。トレッキングは普段使っている筋肉とは違う部分を使うので、体と関節をほぐしておくことは重要だ。
準備体操の後は、トレッキングに関する基礎知識のレクチャーも受けた。水分を上手に取るコツから、富士山など高地の酸素量と体力消耗の関係性まで、山のベテランならではの説明があり、自然と基礎知識が得られる仕組み。

小野さんコメント
最初からプロに学ぶ利点を感じました。いざ富士山に登るとなれば、ガイドブックなどは読むだろうけれど、いざというときは忘れてしまいがちですから。それに、仲間と一緒だと準備体操なんてしないで、そのまま登り始めてしまいそう。けれど、そういう過信が事故につながるんですよね。我々、50代は筋力が落ちているから注意しないと。

鷹取山は海抜139メートルの低山だが、コンパクトにトレッキングの基礎が学べるコース。急な登りでは、腰や膝を痛めず、疲れにくい足の運び方を教わる。
「登りのほうが大変のように思えますが、下りのほうが体への負担は大きいんです」とリーダーの直原さん。かつて白馬山で高原植物保護パトロール時代に山岳救助隊員から直伝された、登りと下りで替えるトレッキングシューズのひもの結び方や、「山の神」と呼ばれる山小屋の親父の能楽師のような歩き方を実演してくれた。


小野さんコメント
トレッキングでは一歩一歩集中して歩くことが大事だとわかりました。鷹取山は体力的にはそう大変な山ではないけれど、ゴロゴロと岩が転がったところや、クサリ場を伝って歩いたり、突然、よじ登るような急な坂があったり…。場所に合わせた歩き方を知ると、疲れ方も違う気がするし、何より、足首をひねるような事故を防げると思います。
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