挽(ひ)きたてのそば粉を使った、打ちたて・茹(ゆ)でたてのそばの味と香りは別格。
本物の手打ちそばを味わうならば、自分で打つのが一番だ。
それに、天候や水加減、そば粉のコンディションで毎回、できあがりが違ってくるから
そば打ちは奥が深くて面白い。そこで、ひとり一鉢で学べる教室を訪ねた。

森良秀先生
(もり・よしひで)
会社員時代に手打ちそばの名店を食べ歩くうちに、そば打ちの魅力にはまって脱サラ。そば打ち講師となり、日本有数のプロ向けの調理道具や食器の店が並ぶ東京・かっぱ橋にそば打ち教室「めん公望」を開く。ひとり一鉢の少人数制指導がモットー。


工藤理さん
(くどう・おさむ 57歳)
森先生から、そば打ちを習って5年半。最初はそば粉500グラムから始めたが、今では1キロを楽々打つほどの腕前に。自宅にもそば打ち道具をそろえ、ホームパーティや大みそかに腕を振るうたびに、家族や友人からとても喜ばれている。



「5年半ほど前に、知人の家に食事に招かれた時、主人自らが打ってくれたそばを出してくれたんです。そのおいしいこと! もともとそば好きだったこともあって、自分でも挑戦しようと、早速かっぱ橋(※)にそば打ちの道具を妻と一緒に買いに出かけたんです。その時入った店で、偶然、道具選びのアドバイスをしてくれたのが森先生。そば打ち教室を開かれているということで、その足で見学に行き、申し込みました」
習い始めてみると、打ち立てのそばの旨(うま)さもさることながら、わずか数滴の水がそば粉のまとまる瞬間を分ける、そば打ちの魅力にはまった。あちこちでそば打ちの面白さを話していると、知人たちが次々と習い始めることに。
「仲間からは兄弟子って呼ばれています。月1回、この教室にみんなで集まってそばを打ち、その後、飲みにでかけるのが定例で、これがまた楽しみなんですよ」
教室にはそば打ちに必要な道具はすべてそろっている。教室内には石うすがあり、挽きたてのそば粉とつなぎの小麦粉を合わせ、二八そばを作る。
少人数制なので、ひとり1台そば打ち台が使え、先生のアドバイスを受けながら自分のペースで打てる。初心者はまずは500グラムから。4〜5人前になり、1人前分は教室終了時に試食し、残りは保存用の容器で持ち帰れる。

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