ポケットワインサロンの特長は、和田先生自らが年2〜3回、フランスとオーストラリアなど南半球の醸造所を直接訪ね、おめがねにかなったワインを買い付けてくる。今回のワインは、フランス・ブルゴーニュ・ボーヌ・ロマネ村のジョルジュ・ノエラ産。醸造年の違う同じワインを飲み比べる、垂直テイスティングを行う。
「ワインにはそれぞれ飲みごろがあります。若いころは強かった果実香が減っていき、その代わりに熟成香が出てくる。けれど、この果実香と熟成香がクロスする時期は香りが相殺されて、やせた印象になってしまう。このタイミングを知ることが大事なんです」(和田さん)


講義がスタートすると、先生手作りの資料が配られた。ぶどうの品種であるピノ・ノワールの特長、ブルゴーニュの各クリマ(細分化された区画畑)の意味、ヴォーヌ・ロマネ村の土壌などの説明が終わると、和田先生が取材したジョルジュ・ノエラについて講義。
「非常に表土が薄いクリマ。昔からのブルゴーニュらしい、エレガントさに満ちているワインです」(和田先生)
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館野さんが見ているのが、先生手作りの資料。ブルゴーニュワインを深く知るために、歴史や地理、実際、訪ねた醸造所の写真など図版を豊富に掲載。
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各生徒の目の前に用意されたのは5つのグラス。左から右2002年から若い順に注がれると、教室の中にふんわりとワインのいい香りが漂う。「2002年はとてもいい香り!」と、思わず生徒から感想が漏れる。「この年は、何十年に一度と言われるほどのいい年。フルーティな香りがすばらしいですね」と、和田先生。
1年ずつさかのぼっていくと、2000年は同じ畑で同じ醸造家が作ったとは思えないほど、おいしさが感じられない。「2000年はダメですね…」と、ぼちぼち感想が出始めると、先生がその理由をわかりやすく解説してくれた。「これが香りのポケット。あと2年ほどすると、熟成香がでてきて非常においしいワインになります。」垂直テイスティングを行うと、このような「香りのポケット」がリアルによくわかる。
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若いものから古いものへ、順番にテイスティング。外観、香り、味わいの印象をそれぞれ書き込んでいく。
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館野さんコメント
僕はグランバン(偉大なワインの意味)には、あまり興味がないし、ただ黙って座って講義を聞くのも苦手。それより、実際に醸造家に会って話を聞き、ぶどう畑を歩き、樽が並んでいるところ見て、自分が納得できるワインと出合いたい。この教室では、そういうワインをテイスティングし、みんなで感想を言い合える。そこがいいんです。自宅では1日に5本空けられないので、今日のような垂直テイスティングはそもそもできませんから。ワインスクールに通っていると、毎週、様々なワインを飲み比べられます。
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