テイスティングは1時間ほどかけて行われる。空気に触れて、ワインの味が刻々と変わってくるからだ。「ずいぶん開いてきましたね」と先生。1998年がさらに香りと味わいが増したことが、はっきりわかる。「大きなグラスを使うと、香りや味が開くと思っているでしょう。そんなことはないんです。試しにバルーングラス(ブルゴーニュワインに使われる、胴が風船のようにふくらんだグラス)に移し替えて飲んでみてください」



和田先生の講義はワインや飲み方の先入観を取り払うために、実験をしてみる。
「香りのポケットに入っている2000年はバルーンに移しても変わらないですね。かえって、香りが弱くなっていませんか?」と、生徒から質問が飛ぶ。
「テイスティング用のグラスは、香りをぎゅっと濃縮させる形状になっています。このグラスで味や香りが開かなかったら、大きいグラスを使っても無駄。グラスは大きければいいというのは間違いなんですね」

垂直テイスティングは何回やっても興味深い。ワインは人と非常によく似ていると改めて思えるんですよ。若いワインは果実香に満ちていて、フレッシュでフルーティ。それがだんだん年を経るうちに、熟成香が出てきて変わっていきます。人間でいえば、若差という魅力から、人生経験を積んだ深みのある魅力になっていくのと同じ。だからワインは他のお酒に比べて、いっそう魅力的なのだと思います。
僕はワインを買うときに、ブランドにはこだわりません。それより、ビンテージ(醸造年)を必ず見て買うんです。たとえ不作の年であってもかまいません。エチケット(ワインのラベル)を見ながら「この年はあんなことがあったな…」と思い出したり、ワインをきっかけに家族と一緒にそのときの話をしたりするほうが大事。教室に通い続けているのも同じ理由ですね。会社だと、どうしても同じ顔合わせになりがちだし、年齢構成もかたよってきます。けれど、こうしたスクールでさまざまな年齢の仲間と過ごす時間は、もっと豊かで生き生きとしています。おいしいワインと楽しい会話があるから、これからもずっとワインスクールに通うと思います。
和田先生から
テイスティングするワインは、できるだけ直接買い付けるようにしています。自分たちで見つけて、作り方まできちんと語れる、本当の意味での<本物>を提供したいと考えているからです。
ワインは何かと名前ばかりが先行しているのが残念ですね。醸造所を訪ねてみると、オーナーや働く人そのままがワインに表れていて、まだまだ知られていない醸造所で素晴らしいワインがたくさんある。味わうだけでなく、発見する喜びが、ワインにはあるんです。
ポケットワインサロン
お問合せ先:03-5457-2295
http://www.pocket-salon.com/daikanyama/wine/wineso011.html
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開講日:1月 5月 10月
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期間:3カ月(全8回) |
| 入会金:1万500円 | 受講料:5万4600円 |
| 日 時: | 昼コース 水曜14:00〜16:00 木曜19:00〜21:00 土曜13:00〜15:00 |
| 定 員: | 1クラス10名まで |
| ※この他にチーズ、フランス語、イタリア料理などのコースがある。 ※年1〜2回は希望者を募ってワイン醸造所巡り(国内・海外)を行っている。 |
(更新日:2006年12月20日)
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