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大人のお稽古

西洋美術史の専門家が指導 英語で印象派の絵画を学ぶ モネの名画の講義を英語で聴く

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いよいよ講義スタート

1860年代の初期の作品から1874年の「印象・日の出」まで
モネがたどった道筋を丹念に追う講義がスタート

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大学で美術史を指導する先生が、わかりやすい英語で的確に鑑賞ポイントを示してくれる。

「世界でもっとも有名な作品のひとつである『印象・日の出』ですが、これに至るまでモネはさまざまな試みを行ってきました。印象派としてのモネの画風が確立するまでの変遷を追っていきましょう」

ウインター先生は資料を配りながら、本日の講義の概要の説明を始めた。ご存じのとおり、印象派の名前の元になったのがモネの「印象・日の出」。発表されたのは写真家ナダールのスタジオで、モネだけでなくルノワールやドガなど後に巨匠と呼ばれる若き画家たちが独自に開催した展覧会だった。これは後に第1回印象派展と呼ばれ、当時は不評ではあったものの、権威の象徴であるフランス官展(ル・サロン)とは違う、異色の作品が並んだ画期的な展覧会だった。

プリントには、作品のタイトルと制作年、所収する美術館名が記入されているので、講義のテキストとしてだけでなく、保存しておけば海外での美術館めぐりに役立ちそう。

川喜田さんコメント

モネの作品を時代順に観ていくと、いかに点描表現が変わってきたかがよくわかりました。最初は一部でそれまでの絵画とは違う描き方をしていたものが、「印象・日の出」のように全体がモネ独自のスタイルになっていったんですね。

本日の一枚

光と影のコントラストと穏やかな午後の空気
1873年に描かれた「昼食」にはモネらしさが詰まっている

イメージ画像

「この『昼食』は以降のモネの作風を理解するうえで、とても重要な作品です。左端にある庭木は往年のモネの庭のスタイルを彷彿(ほうふつ)させますし、コーヒーポットの描き方はそれまでにはない画期的な手法が用いられています」

先生はまず絵全体をスライドで見せた後、鑑賞に重要な部分をズームアップして解説をしていった。

「昼食」に描かれているのは、最初の妻・カミーユと息子のジャンと過ごした、アルジャントゥイユの家の庭。あふれる太陽の光が影とのコントラストで強調され、家族との平穏なひとときを見事に切り取った作品。また、「印象・日の出」で確立され、「睡蓮」などに受け継がれていくモネ独特のスタイルが、そこかしこに見ることのできる、西洋美術史で重要な作品のひとつ。

クロード・モネ「昼食」
クロード・モネ「昼食」
Image Plan
(A)身近な自然を愛したモネ。ここでは前景の木の枝を含め、今も残るジベルニーのモネ邸で完成にいたる、彼好みの庭木が描かれている。
(B)あふれんばかりの太陽の光。官展(ル・サロン)の落選が続き、多くの苦難に見舞われたモネだったが、アルジャントゥイユでの生活は彼の人生の中でもっとも平穏で幸せな時期だった。その特別な瞬間が光の表現によく表れている。
(C)妻・カミーユの姿。経済的には恵まれた状況ではなかったが、ここに描かれるカミーユは実に幸せそうである。
(D)銀製のコーヒーポットと飲み残しのワインが入ったグラスのコントラストが、穏やかな午後と幸せな昼食をイメージさせる。銀製のコーヒーポットの質感や映っている光や周囲の光景はモネならではの技法。
(E)今の今まで人がいただろう気配を残す静物。手前の昼食が終わった食卓から、自然に家の入り口まで視線が動き、ここでの生活をモネがいかに愛していたかが伝わってくる。
川喜田さんコメント

作品には必ず歴史があるんですね。今日学んだ「昼食」を鑑賞して、モネの成長ぶりがよくわかりました。僕が感動した「睡蓮」で描かれる水や光の描き方の原点が、この作品にあったのだと思うと、感慨深いです。

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