「何か創造的な趣味を見つけたい…」
そう思っているならば、今年で80周年を迎える草月流の生け花はどうだろうか。
同じ材料で、先生とまったく同じ花を見よう見まねで生けるのではなく、
自由な発想で、自分の気持ちを花に託して、空間を表現する世界が広がっている。
「自然と創造」…その接点ともいえる、男性だけの生け花教室をレポート。

篠崎洵雅先生
(しのざき じゅんが)
いけばな作家。個人教室、企業への出張指導、また劇場、ショップのディスプレーを始めとする、公共空間においても作品を展開。現在は草月会館で開講する本部教室男子専科講師のほか、了徳寺大学・華道造形の授業も担当。いけばな草月流一級師範理事、草月流本部講師。


利田 実さん
(かがた・みのる 59歳)
スポーツ関連の独立行政法人勤務。学生時代からスポーツに親しみ、スキーや山登りを楽しむ一方で、生け花や写真など創作表現活動に力を入れている。街角の花や木々の変化を眺めながら、会社から徒歩20分のところにある東京・青山の草月会館まで通う。草月流師範。


「創造性のある趣味を持ちたい…そう思ったのが41歳のときでした。それまで趣味はスポーツ一辺倒だったのですが、自分の手で何かを生み出すことをしたくなったんです」
とはいえ、「これがやりたい!」という対象が最初からあったわけではない。何を始めようかと検討しているときに、ふと目にとまったのが「草月流男子専科」の生徒募集の案内だった。
「もともと山登りやスキーなど、自然の中で楽しむスポーツが好きでしたから、自然の産物である花や木を使って表現できるところにひかれたんです。それに、男性だけの教室だったことにも背中を押されました。女性の中、黒一点で学ぶのは気恥ずかしいですから…」
始めてみると、あっという間に花の魅力にはまった。
「花をいじっているのが楽しいんです。今では花が一番の趣味ですね」
「面白そう…」と思ったら、まずは体験教室(1回3150円。花材費別)に参加することをおすすめしたい。東京・青山の本部教室では、まったくの初心者でも講師がマンツーマンで導入指導をしてくれるからだ。
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利田さんが教室に持参する「お稽古セット」 |
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利田さんは実に研究熱心。教室にはカメラ、スケッチブックを持参し、毎回記録をとっている。 「自分の作品だけでなく、先生がデモンストレーションで生けた作品や一緒に通う仲間の作品も撮っています」 撮った写真は仲間にプレゼントすることも。作品の記録をとっておくと、自分の味、くせのようなものが見えてきて、それをふまえて次の作品への創作意欲がわくのだとか。 |
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