子どものころ、家を建てる大工の仕事ぶりを、飽かずに眺めたこと、
あるいは、木っ端をもらって、本棚や木の玩具を作った経験のある人は多いのでは。
そんな懐かしい時間を取り戻したい気持ちと、自分の手で住まいをより快適にしたいと、
日曜大工に再び挑戦する人が増えている。
そこで、道具の使い方の基本を丁寧に指導する、工房を訪ねた。

堀口丈夫先生
(ほりぐち・たけお)
DIYアドバイザー。北海道東海大学芸術工学部建築学科を卒業後、建設会社勤務を経て、2001年に「みんなの木工房D.I.Y.好き(だいすき)」を独立・開業。工房には手工具からプロ仕様の電動工具まで幅広くそろえ、安全第一の日曜大工の楽しみを広めている。


金子昌彦さん
(かねこ・まさひこ)
不動産管理会社を経営。50代になり、ゴルフ以外に長く続けられる趣味を見つけたいと、ここ数年、あれこれ模索中。ものづくりに興味があるので、家庭菜園、ギターなどにチャレンジしたが、今ひとつフィットせず、最近、子どものころに親しんだ木工を習い始める。


「私の小さいころは身近に大工さんがずいぶんいて、作業風景を飽かずに眺めていたもんです。これが、ものづくりに憧(あこが)れを持つようになった原体験かもしれませんね」
セカンドライフに向けて、時間を気にしないで楽しめる趣味を探していた金子さんは、いろいろ試してみた結果、木工をやってみたいという気持ちが高まってきた。だが、基本的な工具の使い方がわからず、何から始めたらいいのか見当がつかなかった。
「何でも基本から学ぶことが大事。そこで、ネットで木工の基本を教えてくれる教室を探したんです。ようやく見つけたのが、この『みんなの木工房D.I.Y.好き』でした。自宅のある鎌倉から2時間かけて通っています」
DIYとは「Do it yourself」の略で、転じて自分の手で住まいの手入れや修繕・補修を行い、快適な住まいを実現させる日曜大工のこと。DIYアドバイザーとは住環境を中心に、日曜大工の指導・相談にたずさわる専門家。DIYアドバイザー資格認定については、(社)日本DIY協会がDIYアドバイザーの審査を実施し、合格者を資格認定し、登録後にDIYアドバイザー認定証を交付している。
「みんなの木工房D.I.Y.好き」では、のこぎりやかんななどの手工具から、防塵丸のこやインパクトドライバーなどの電動工具、テーブルソーといった大型機械まで、木工に必要な道具がそろっている。指導のベースになっているのは安全第一なので、最初に手工具の使い方を習い、電動工具、大型機械、製図の書き方と進み、講習修了者は、自分で設計した家具などの製作を目指す。

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